記録集積-No.05

第5章【白神獣の巡礼】

第151話「IGTA2′58″35」

◇真鍮の多機能時計

 時計工房〈ナイトメアクリスタル〉の名工、チックタックピックポックが開発したアンティーク調の機械時計。真鍮製の蓋を取れば、細やかかつ可視性に優れた文字盤が現れる。ストップウォッチ、タイマー、温湿度計の機能も備え、過酷な環境でも耐えうる頑丈な構造。首掛け用のチェーンや腕巻き用のバンドなどは別売りで。


第152話「珈琲と白神獣」

◇断ち切る流星の聖十字剣+4

 とある名工が己の技量の粋を注いで、三日三晩鍛え続けた最上の剣。希少な金属を惜しげも無く使い、繊細な細工を施した巨大な刀身は、その重量ゆえ使用者を選ぶ。特殊な能力は何もないが、ただ鋭く硬く重い一撃を追求した先に、純粋な強さを見出した。


第153話「翼の砦にて」

◇軽装戦士

 装備重量が所持重量限界の1/3未満の近接物理戦闘職のことを指す。重装戦士と比較すると防御力は心許ないが、代わりに俊敏性に勝る。双剣などの手数で攻める戦法や、一撃離脱の急所を狙う精密攻撃で攻める戦法などがある。中にはアーツを交えたトリッキーな戦法を採用する器用な者も。


第154話「翼の盟約」

翼の砦ウィンドフォート

 最大手攻略バンド〈|大鷲の騎士団〉が本拠地としてスサノオに構える巨大な館。拡張された内部は600人以上の人員が収まるほどの空間を備え、各種生産系スキルに応じた工房や模擬戦用の修練所、幹部級バンドメンバーの執務室などの設備を揃える。雇用しているメイドロイドは下級だけでも100人を越え、更に下級メイドロイドを統括する中級、中級を統括する上級メイドロイドというものも存在する。維持費も含めて全てが規格外。


第155話「神子の御技」

◇状態異常;麻痺

 全身を硬直させる状態異常。石化ほど長時間に渡る効果はないが、麻痺毒やアーツなどによって比較的手軽に扱うことが可能。相手を一方的に攻撃できるとても有利な時間を作ることが可能であるため、敵味方ともに扱う機会の多いポピュラーな状態異常の一つ。


第156話「身体を温める」

◇状態異常;寒冷

 気温の低い〈寒冷地〉に立ち入ることで発生する状態異常。テクニックなど各種行動に伴うLP消費量が増大し、常にLPが僅かに減少し続ける。防寒具を身につけるか、ホットアンプルなどの身体を温める効果のあるアイテムを使用することで対策が可能。更に気温の低い地域では極寒という状態異常に陥ることも。


第157話「銃と拳と剣と術」

◇『修羅の構え』

 〈戦闘技能〉スキルレベル50で習得できるテクニック。激しい怒りを内に宿し、鬼神の如き力を得る。一定時間攻撃力と攻撃速度を上昇させる代わりにLPが徐々に減少する状態を付与する。

ロール;

銃士/ガンナー

熟練銃士/エリート・ガンナー

銃格闘家/ガンファイター

機術剣士/アーツフェンサー

遊撃手/サブアタッカー


第158話「氷壁の向こう」

銀月の短銃シルバームーン

 月を象った銀の装飾をあしらったシンプルな構造の回転式短銃。取り回しの良さを重視しているためバレルが短く軽量。最大装填数、射程、威力は控えめだが装填速度が速く重量が軽い。また豊富な種類の弾薬を扱える拡張性の高さも人気。最大装填数六発。使用可能弾薬、通常弾(~Ⅲ)、拡散弾(~Ⅲ)、爆裂弾(~Ⅲ)、貫通弾(~Ⅲ)、機術封入弾(~Ⅱ)、焼夷弾(~Ⅲ)、訓練用模擬弾。


第159話「毛玉撮影会」

◇『増幅する炉心コア・ブースト

 二つのチップを用いた初級アーツ。任意の対象を中心とした極小範囲に、八尺瓊勾玉のLP生産能力を引き上げる効果を及ぼす。〈支援アーツ〉スキルの初期に使用できるアーツであり、多くの調査開拓員にとって有用であるため長く重宝することになる。


第160話「暖かな火」

◇『焚き火設置』

 〈野営〉スキルレベル1のテクニック。携帯コンロに燃料を入れ火を付ける。揺れる炎は張り詰めた緊張の糸を緩め、心を溶かす。周囲の機械人形のLP自然回復量を増やし、猛獣系の原生生物を遠ざける。また寒冷地などでは機体を温め機能を正常に保つこともできる。


第161話「光の六本柱」

機術剣士アーツフェンサー

 機術剣士系中級職。刀剣による激しい近接物理攻撃能力にアーツの強力な制圧能力を加えたロール。近中距離を射程とし物理と機術を瞬時に切り替えながら巧みに立ち回るには高度な判断力と情報処理能力を必要とする。扱える技も多岐に及び、その取捨選択によって多様な個性を見せることができる、良くも悪くも個人の技量に大きく依存する職種。


第162話「副団長の横顔」

鎚使いクラッシャー

 〈杖術〉スキルのロール。敵の身体を破壊することだけを目指し、重量のあるハンマーを振り回す。一見すると衝動に身を任せた野蛮な暴力にも思えるが、身体の構造を理解する深い知識とそれを破壊するための緻密な思考、そして躊躇わない冷酷な理性を必要とする。鎚カテゴリの武器を用いた攻撃を行った際、部位破壊の成功率が上がる。また鎚使い専用のテクニックを習得することができるようになる。


第163話「集結する獣たち」

雪破の戦馬車ホワイト・チャリオット

 大鷲の騎士団、〈獣帝〉のニルマが所有する戦馬車。特別なカスタムを施し耐寒装備を調えた機械軍馬三頭によって牽引される。車輪は低摩擦コーティングを施された細い板に置換され、降雪を避けるルーフが装着されている。定員は五人。


第164話「開戦は静かに」

◇〈機械操作〉スキル

 特殊な知識を必要とする専門的な機械を操作するためのスキル。機械獣は己の手足の延長として、機械武器はより強力な牙として、使いこなすことさえできれば他者より有利に活動を進められるだろう。


第165話「銃声は轟く」

◇『真剣威装ソードドレス

 〈刀剣〉スキルレベル45、〈攻性アーツ〉スキルレベル45、〈防御アーツ〉スキルレベル30の複合テクニック。習得には〈機術剣士アーツフェンサー〉のロールが必要。

 その身に剣を纏い、戦乱を踊る。鮮血によって彩られたステージでそれは白刃の花となって咲き誇る。

 複数の刀剣を自身の周囲に浮遊させる。刀剣は使用者の被弾に応じて自動で攻撃者へと反撃する。展開できる刀剣の数は使用者の力量によって変化する。


第167話「獅子奮迅」

◇『叛逆するカウンター・守護の鉄壁ガーディアンズ・ウォール

 三つのナノマシンチップを使用する中級防御アーツ。自身の周囲に強固な盾を生成する。盾は攻撃を阻み、更にダメージを反射する。一定以上のダメージを受けるか一定時間経過で消滅。

 自身を守る忠義の盾。凶刃を阻み、愚か者に鉄槌を下す。淡々と主人に従う姿はさながら騎士のように。


第167話「最後の一機」

◇『情報開示ソース・インスペクション

 〈機械操作〉スキルレベル15のテクニック。機械に内蔵されたプログラムソースデータカートリッジの内容を判読する。独自の文法と文字で記述されたソースを理解するには専門的な知識が必要だが、解読できれば機械の持つ全ての機能を網羅的に知ることができる。

 プログラムソースの閲覧のみに限り、記入・編集を行う場合には別のテクニックを必要とする。


第168話「藪から出た蛇」

◇シード

 領域拡張プロトコルに基づき、タカマガハラの判断により惑星イザナミ地表部へ投下される物体。地上前衛拠点スサノオなど、大規模かつ重要な施設を建設するための足がかり――文字通り種となる。

 耐深宇宙高硬度特殊合成金属装甲の外殻で保護された内部にはクラスⅩ高機能ナノマシン合成溶液で満たされており、同梱されたブループリント・データカートリッジを元にアクセス用仮設端末を作成する。


第169話「メイドのお仕事」

◇新天地特製週替わりチャレンジメニュー

 喫茶〈新天地〉の現実離れした料理をこよなく愛するコアなファンたちからの熱烈な要望によって実現した新商品。仮想味覚再現機能の限界に挑んだ凶悪なメニューの数々に数多の猛者たちが挑む、地獄のようなキャンペーン。ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ミスリルの5等級に分けられており、初心者がいきなり無謀なメニューを頼むという不幸な事故を予防している。

 挑戦者は完食すると等級に応じたバッジを一つ進呈される。


第170話「鉄喰らう鉄杭」

機械軍馬マシンウォーホース

 鋼鉄の体躯を持つ大型の機械馬。通常の機械馬マシンホースよりも力が強く、頑丈、更に移動速度と移動距離にも秀でる。反面、価格維持費ともに高額で、コストパフォーマンスは劣悪。

 素体デフォルトはシンプルな構造と機能であり、言い換えれば拡張性が高い。無調整段階では文字通りのじゃじゃ馬だが、愛情を持って接して細やかに手を加えてやれば確実に結果を出す素直さもある。


第171話「弾丸ツアー」

◇『猛獣の突進ワイルド・ダッシュ

 〈機械操作〉スキルレベル30のテクニック。自身が使役する機械獣を対象に、一定以上の速度下に於いて周囲の猛獣系エネミーに対する威嚇効果を発揮する能力を付与する。

 一心不乱に疾駆する姿は、例えそれが獣の形を取っていても本物の獣たちの目には異質なモノに映る。まるで亡霊に取り憑かれたかのように狂い、その背に見慣れない一型を乗せた姿は、決して彼らには理解できぬものだろう。


第172話「開催前夜」

◇外部配信機能

 FPOには手軽に様々な配信活動を行えるツール群が付属しています。オプションウィンドウから外部配信機能の項目を選択し、詳細を設定して下さい。

 外部配信機能が有効になっている場合は視界の隅に赤い丸が表示され、周囲に配信中であることを示すと共にカメラの役割も持つ光球があなたの周囲に現れます。


第173話「追跡者たち」

追跡者チェイサー

 尾行者系中級職。〈歩行〉〈鑑定〉〈忍術〉スキルを必要とする。一度定めた獲物を地の果てまで追いかけ逃さない、強い執着心によるロール。直接的な戦闘能力には乏しいものの、機敏な原生生物などを逃さず、また僅かな痕跡から居場所を特定できる。希少で高価値な原生生物を追う優れた猟師となれる職種。


第174話「白翼の守護者」

◇祠

 シード01第三地域以内に多数発見された人工的構造物の総称。不明な白色の石製で、およそ3メートルほどの高さ。台座部分に水晶に似た無色透明な直径15センチメートルほどの球体が嵌め込まれており、台座上には様々な動物を象った彫像が置かれ、その上に屋根が重なっている。

 由来、存在意味、機能、全てにおいて不明であり、危険性についても未知数。調査員各位は慎重をもって調査を行うことを推奨する。


第175話「地に落ちる巨鳥」

◇白神獣の宝玉

 白神獣の祠を護る者、彼の者に力を示し認められた証。巡り周り、一繋ぎとなれば、それは古祠を開く鍵となる。


第176話「ネコ耳の罠師」

◇メモ用紙(100枚セット)

 安価な筆記用の紙束。文房具店などで1セット50ビットで販売されている。無地、横罫、格子、ドットの四種類。記入にはペンとインクと〈筆記〉スキルを必要とする。

 一部の文房具店では記入した用紙を纏めて冊子にすることもできる。


第177話「狩り記す人」

狂戦士バーサーカー

 バーバリアン系中級職。複数の武器を扱う、血に塗れた戦士。闘争の魔力に囚われ、命を賭した戦場を追い求める。

 武器系スキルの合計値が大きいほど攻撃力が高くなる。戦闘時間が伸びるほど攻撃力が高くなる。


第178話「機械釣法」

◇ロングタンイグアナの生皮

 ロングタンイグアナから剥いだばかりの皮。表面は細かな濃緑色の鱗に覆われており硬く、裏面はゼリー状の体液と血が付着していて水っぽい。このままの状態では生臭く腐りやすいが、適切な手法で鞣すことで伸縮性に秀でた丈夫な革へと変化する。

 このままでは食べられない。


第179話「祠を数えて」

◇角馬の丘陵

 シード01-スサノオの南方、〈冥蝶の深林〉を抜けた先に広がる広大な草原地帯。多様な生態系の根付く生命豊かな土地であり、安定した気候と見晴らしの良い地形は探索活動も容易にしている。反面、鉱物、木材的な資源には乏しく、殺風景な印象も否めない。


第180話「不可視の存在」

機械眼カメラ・アイ

 機械人形に搭載された重要な部品の一つ。周囲の視覚的な情報を収集し、演算装置へと送る役目を持つ。その一方で時刻や原生生物の残存体力、各種スキルによる視界補助情報などを付加する機能も有しており、調査開拓活動の重要な基礎を形成している。


第181話「集結する趣味人」

◇〈解読〉スキル

 記号の羅列に意味を見出し、紋様の中の意思を汲み取る。データベースに登録されていない文字を読み、秘められた情報を開示する。〈鑑定〉と並ぶ知識系スキルの一つだが、現在の所それが活用できる場面はさほど多くはない。


第182話「壁にウサミミ」

◇〈異常耐性〉スキル

 自身の身体に様々な悪影響を及ぼす要因に対する免疫を獲得するスキル。自動的に身体の異常を記録・解析し、傷つくほどに屈強な機体へと進化していく。


第183話「咽び泣く声」

◇〈料理〉スキル

 生産系スキルの一つ。食材を加工し、料理を作製する。料理は食べることによって様々な能力を上下させる特殊な効果を発揮する。包丁も持ったことのない初心者の料理では機体に不具合を来すこともあるだろうが、繊細な料理は鋼鉄の心でさえも暖めるだろう。


第184話「有刺鉄線」

◇『破衝拳』

 〈格闘〉スキルレベル40のテクニック。攻撃箇所を起点とする前方扇状範囲に衝撃波を放ち纏めて攻撃を加える。

 鋭く研ぎ澄まされた拳は空気すら貫き、穿たれた穴は波を呼び起こす。極められた点は面となり、それは遙か高き天を羽ばたく鳥すら落とす。


第185話「駆ける駿馬」

◇穿馮流

 岩をも貫く鋭い槍と、刹那に万里を駆ける俊足を技とする流派。はだかる物悉くを粉砕し、道を開く。何よりもただ速さだけを求め、いつか光すら越えることを目指して。


第186話「刺し穿つ騎馬」

◇『流転大旋回』

 〈槍術〉スキルレベル75のテクニック。槍を素早く振り回し、全方位の連撃を繰り出す。

 我武者羅な技のように思えるが、その実扱うのは難しい。槍に振るわれず、槍を振るうためには高度な技量を必要とする。


第187話「満を持して登場」

◇〈狂戦士バーサーカー

 DAFシステムの一角を担うドローン。他の機体とは異なり、フィールド内を機動的に行動し搭載した様々な武装によって近接攻撃を行う攻撃特化の遊撃型。細やかかつ迅速な操作が要求され、全ての機能を使いこなすには相応の技量を必要とするが、潜在能力は戦闘職プレイヤーにさえ匹敵する。

 単独での使用も可能。


第188話「怒れる鬼たち」

◇『自爆デストラクト

 〈機械操作〉スキルレベル65のテクニック。起爆装置を内蔵した機械を爆破させることによって、周囲に甚大なダメージを引き起こす。

 起爆装置は機体そのものにも深刻な被害を齎すため、基本は使い捨ての安価な装置に仕込むことが推奨される。


第189話「鋭い目つき」

◇『生物博識鑑定』

 〈鑑定〉スキルレベル80のテクニック。『生物鑑定』『生物詳細鑑定』同様、原生生物を観察し様々な情報を汲み取る。情報の種類は多岐に渡り、量は膨大なものとなるため、十全に扱うには特殊な技能を必要とする。


第190話「平らな板」

◇〈機械作製〉

 生産系スキルの一つ。金属製の部品や電子回路を組み合わせ、様々な働きをする高度な機械を作製する。技術を習熟すればいずれ、開拓調査員の機体ですら自由に修復・拡張・強化することが可能になるだろう。


第191話「出力と解読」

◇『筆写』

 〈筆記〉スキルレベル10のテクニック。視界に入った文字や光景を手元の紙に書き写す。レベルが上がるほどにその速度と正確性は上がっていき、やがて自動筆記のような領域にまで至る。


第192話「情熱の技術者」

◇グレイトスパークリングファイア

 あの超有名飲料メーカーがイザナミ計画のために独自開発したスペシャルなエナジードリンクシリーズ! 666種類のフレーバーを専用チューニングされたAIによって配合した、リアルでは感じられないスプラッシュな刺激を体感しよう! 地上前衛拠点シード01-スサノオ各所の赤い飲料自動販売機にて大好評販売中!


第193話「暴かれたヴェール」

◇デラックスコーヒー

 99%の甘さに1%のほろ苦さ。というキャッチコピーでおなじみの胸焼けするほど甘いコーヒー飲料を製造する有名飲料メーカーがイザナミ計画のために開発した限定商品。過酷な開拓調査活動に一時の甘さを。という言葉を掲げ、実際の商品より更に三割増しの糖度を実現させた至極の逸品。


第194話「プロビデンス」

◇炙りロングタンイグアナの塩漬け生皮寿司

 通常は食用に向かないロングタンイグアナの生皮を狂気的な執念によって食べられるように加工したものを寿司飯と共に握った料理。

 臭みが無く、絶妙な甘さと脂を感じる絶品の炙りサーモンのような味がする。

 加工の手間と信玄餅のような見た目を考えなければ入手も容易で手軽に美味しい。


第195話「静かな戦争」

◇警備NPC

 地上前衛拠点の中枢演算装置などを外部からの物理的な攻撃および原生生物などの襲撃から守るための防衛機構群の一つ。

 非常に高性能なクラスⅩAIを搭載し、更に待機中も常に高速仮想戦闘演算によって自己成長を行っているため、高水準の戦闘能力を保持している。

 警備対象に危険が及ぶなど限られた場面に、開拓司令船アマテラスのメイン演算装置〈タカマガハラ〉によって許可されなければ出動しないため、滅多に目撃することはない。


第196話「狂騒戦争」

◇『百合舞わし』

 彩花流捌之型、三式抜刀ノ型。

 大きく旋回して周囲の敵を斬る抜刀技。無数の白い百合が咲き乱れ、鮮血によって赤く染まる。

 自分中心の円形小範囲技。


第197話「黒き獣たち」

◇電磁射出型亜音速弩砲

 地上前衛拠点スサノオの標準的な防衛設備の一つ。強力な電磁石によって長大な特殊合金製の矢を射出し、亜音速の勢いで対象を破砕する。

 速射性能と比較的安価なコストを持ち、砲塔ごと回転することで柔軟に射撃目標を捉えることが可能。


第198話「晶角の白神獣」

◇機装技

 アーマーテクニック。特定の装備を着用していることを発動の条件とする特殊なテクニック。使用条件が課されていることもあり強力なものが多い。

 装備条件さえ揃えていれば発動可能なものから、それに加えて特定のスキルレベルを要求するものまで、その種類は多く全ての網羅は難しい。


第199話「開拓者と白神獣」

◇『転威武峰』

 鉄裂く必滅の装ドレス・オブ・ティルヴィングの機装技。敵を裂き、裂傷の状態を付与する。

 どれほど機敏に走ろうと決して逃れられぬ鋼鉄の牙。黄金の柄を血に濡らし、その者に癒えぬ傷と永久の苦しみを与える。


第200話「その宴はいつまでも」

◇ヴォルケイノペスカトーレ(メガ盛り)

 新天地チャレンジ料理の一つ。

 マスターが独自に配合した数十種類のスパイスによる香り高く複雑な味わいと、数種類の貝や甲殻類の深い旨味を、火傷するほど強烈な辛さによって覆い隠した至極の一皿。

 ちなみにメガ盛りはおよそ五人前であるため、取り分け用の小皿とトングも付いてくる。

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