両世界の融合

女生徒からは教師の元へと行けるが、教師の立場からは境界を超えて行くことが出来ない。この物語の悲劇はそこにあります。又、それぞれの軸において、教師にとっては何気ない日常だけど、女生徒にとっては非日常の時間なのです。最後の最期で、両世界はようやく重なり合い「ひとつ」になる。あまりにも儚すぎて涙腺が緩んでしまいました。様々な花言葉を巧みに使って彩りを加えた秀悦なる作品です。