第12話 ピンチ!
先輩の1人が……
「小春ちゃん! 元気ないね。
どうしたの……?」
そう声をかけて来たので……
「彼氏を待ってるんです。」
「えっ! 小春ちゃん本当に
あれが彼氏なの……?」
「はい。何か問題でも?」
この人達は、蒼の本当の姿知らない……
だから、こんな事が言えるんだ。
「蒼……? ああ、あの子ね。
なんで、小春ちゃんみたいな可愛い子が
あんなのと付き合ってるの?
弱みでも握られてるの……?」
握られてるはずがない! 弱みを握っていようと……
相手を脅す様な!
そんな事を蒼は、しない。
お前らとは、違う!!!
蒼は、少し自分に自信がないだけで!
お前らなんからより! ずっと、ずっと! カッコよくて、優しくて! 素敵だ。
私は、少し怒り口調で……
「握られてませんよ! てか、私が蒼をずっと好きなんです。」
「へぇ……ずっとって、どのくらい?」
お前らなんかに教えたくは、無いが……
「小学校に入る前ですから4・5歳の頃からですね」
「そんな前から……
良いな〜俺も小春ちゃん見ないな可愛い子から、そんなに思われたいな〜」
「そんな事、ないですよ……」
ふざけるな!
私が好きなのは、昔も今もこれからも蒼だけだ!!!
お前達など、足元にも及ばない……
そう! 私は、今まで蒼! 以外を好きになった事がないのだ。
ぁぁ……早く蒼に会いたい……
蒼が居るならプレゼントなんて、いらない……
…………なら、何故!? 私は、ここに居る?
「やっぱり! 私、帰ります。」
「えっ!? 何で……?」
「蒼が、居ないからです。」
「別に、良いじゃん! 俺らと楽しもうよ!
俺、小春ちゃんの彼氏に立候補しちゃおうかな〜……」
「いえ、結構です」
私が、急いで帰ろうとすると……
「なら、自分の前のグラスくらい開けて行きなよ!」
そう言われたので……
別に、お酒って訳では無いのだから酔う事はないし。
良いのだけど……
「分かりました。」
そう言って、目の前のグラスの中身を一気に飲み干すと……
「では、私は帰ります!」
そして、立ち上がると……グラッ…………
なんか……足が……フラつく…………。
「どうしたの? 小春ちゃん……」
そして、倒れそうになる私を先輩が支えると……
「なんか、小春ちゃん調子が悪そうだから
俺! 家まで送って行くわ!!!」
ちょっと……何これ? この男近い!
私、別に調子悪く無いんだけど
しかし、体には力が入らない……
私は、店の外に連れ出された!
そして、駅とは反対方向に歩き出した。
「……ちょ…………」 逆なんですけど!
その言葉が、出てこない。
私は、抵抗する事なく……
人気の少ない場所を通り。
先輩に、連れて行かれた先はホテル街だった……
まずい、まずい、まずい、まずい!
蒼……助けて!!!
一方で、その頃……
「蒼さん……今日は、小春さん来ないのですか?」
「分からない……先に帰っちゃったから。
多分! 来ないんじゃ無いかな〜」
「そうですか……
せっかく! 小春さんの分の食事も用意しておいたのですが、無駄になっちゃいますね」
「勿体無いから、2人で食べよう」
「そうですね!」
「小春もバカだな〜!
こんなに、ご馳走があるに日に来ないなんて!!!」
「また、作りますよ。
小春さんが、怒ると大変ですからね!」
「小春が、喜ぶから! お願いするよ!
ユウさん……」
「はい。分かりました!
では、冷めないうちに頂きましょう!」
「そうだね。食べよう! 食べよう!!!」
私の彼氏が、部屋に取り憑く幽霊と仲が良すぎて困っている件 国語力 レー点 @kokugo0
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