第10話 除霊

それから数時間後!!!


私は、有名な除霊師を探して! 


「な……なんじゃお主は!!!」


「私の彼が、危険なの!!! 一緒に来て!!!」


蒼のアパートに連れて行った!!!



「ここが、お主の言う。 悪霊が取り憑くアパートか……」


「ええ、そうよ。 厄介な悪霊だから……

問答無用で除霊して!」


「わかった。 悪霊の中には、言葉巧みに人を騙す者もおるからのぉ……」


「ええ……そう言うタイプの悪霊よ!

話すと意識を持っていかれるし!

私の彼は、洗脳されているから……

何を言って来ても気にしないで、除霊に専念して!!!」


「あい、分かった……」


そして、私達は合鍵でドアの鍵を開けると……


思いっきり突入した!!!


「おりゃあぁぁぁーーー!!!」


何故か、除霊師のお婆さんもノリノリだった。


部屋に入り! ユウさんを確認すると……


「アイツです!!!」


「分かった!!!」


除霊師は、お経を唱え始めた!!!


そして、行き良いよく清めた塩をユウさんに投げつける!


ユウさんは……


「うわッ!!!」


どうだ! ユウさん……


これで、あんたも終わりだ!!!


「ビックリした! 勿体無いですよ。

お婆さん……」


ーーー!!!


「これなら、どうーーー!!!」


そして、除霊師は……


何らや紙が、いっぱい付いた棒を振り回し。


呪文を唱える……


「えぇぇーい!!!」


お婆さんの気合の入った声が、響き渡る!


「・・・」


「わしには、無理みたいじゃ……

面目ない……」


お婆さんは、カスレた声で……


そう言うと、膝を突いて項垂れた。


「大丈夫ですか? お婆さん……」


ユウさんは、お婆さんに駆け寄ると……


すぐさま、ホットのハチミツレモンを用意した。


「お婆さん……これを飲んで下さい。

喉に良いですよ……」


「すまぬ……」


お婆さんは、そのハチミツレモンを飲むと……


「おおー!!! これは、喉の痛みがスゥーと消えていく……

ありがとう。 助かったよ……」


お婆さーーーん!!! 

ソイツは、敵ですよーーー!!!


そして、蒼とユウさんは

お婆さんを椅子に座らせると……


優しく労った……。


「所で、お婆さんと小春は何をしていたんですか?」


「これはのぉ……」


話そうとする! お婆さんの口を私は塞いだ。


「……あれよ! ちょっとした遊びよ!」


「いくら遊びでも……

調味料を人に投げ付けてはいけませんよ!」


そう怒りながら、ユウさんは部屋に散らばった塩を掃除し始めた。


「私は、掃除が済んだら夕食の支度を始めますね」


「うん。 お願いするよ」


その隙に……


私は、お婆さんに耳打ちをした。


「……お婆さん……何とかならないの?」


「……わしの力じゃ……どうにもならん!」


「じゃー……どうするのよ!?」


「どうするも、こうするも……

わしは、あんなに良い幽霊を見た事がない!

この家の家事も、あの幽霊がこなしているようじゃが……

除霊する必要な無いのでは、ないか?」


「大有りよ! 私の彼を意のままに、操っているのよ!!!」


「操っている……? そうわ見えんが……

むしろ。 わしには、奴らの方がカップルを通り越して! 夫婦の様に見えるがのぉ……」


「それが! いけないのよ!!!

私が、!!!」


「・・・そう言う事か…………

今ようやく、お前らの関係性が見えて来たわ……」


そして、蒼がお婆さんに夕ご飯を食べていく事をすすめると……


「頂こうかの……」


そうして、4人で夕食を取る事に……


食事の時には、さっきの事はドッキリと言う事になっており!


ユウさんは……


「ドッキリなら事前に言っといて下さいよ〜

ビックリするじゃないですか……」


「ユウさん! 事前に言ったらドッキリにならないでしょ。」


「それも、そうでしたね。」


アハハハッ!!!


蒼とユウさんは、そう言って笑いらがら……


「次は、私が小春さんにドッキリを仕掛けて

驚かせてみせます!」


「頑張って! ユウさん!!!」


「はい、精一杯やらせて頂きます!」


ちょっと……やめてよー!!!


仕掛けといて、何だけど……


私、めちゃくちゃビビリ! なのよ……


しかし、そんな事を言えないで居ると


お婆さんが、ユウさんの手料理を大絶賛して

話を切り替えてくれた。


しかし、その後……


私は、お婆さんのお説教を聞く事となった。



お婆さんは、最後に


「お前さんの心配している様な事には、ならんよ……」


その言葉を残して、帰って行った。

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