第9話 ポコ◯◯
それから……
ユウさんを止められなかった。
私は、様子を見る事にした……
そして、蒼に注目した! 生徒達は真面目な人達なので私が蒼の側に居て付き合っている事が分かると何も起きなかった。
よしッ! 作戦通り!!!
そして、ある日の大学の帰り道。
蒼から……
「小春……話があるんだ!」
「なに……?」
「実は…………」
何? いつもに増して真剣な表情……
別れ話でも切出しそうな雰囲気。
「ちょ……ちょっと、待って!!!」
「えッ! ……うん…………」
「その話って、良い話? 悪い話?」
それ次第で、聞くか先延ばしにするか決めよう!!!
「……別に悪い話では、無いけど…………
小春からしたら、少し悪い話になるかな……?」
私には、悪い話ね……
はい〜! 別れ話、決定!!!
「聞きたくない!!!」
「……でも、」
「聞きたくない!!!」
「……分かった。 なら、ハイ! これ……」
そう言って、渡されたのは蒼の部屋の合鍵!
どう言う事? 別れる人に合鍵を渡す人が居る???
もしかして、別れ話ではないの……?
「……何これ? 別れ話じゃないの?」
「違うよ!そんな話、するわけ無いじゃないか!」
「……ごめん。 私が、勘違いしていた。
聞くから話して!」
「実は、俺。 テニスサークルに入ったんだ!」
テニスサークル……? 何で???
テニスサークルなんて……あんなの男も女もポ◯チンどもの集団じゃない!!!
何故!? 蒼は、そんなポ◯チンサークルに入ったの?
蒼もポ◯チンになりたいの???
「だから、明日から一緒に帰れないから……
合鍵を渡そうと思って!」
いや……それは、いい! 合鍵は、嬉しい。
しかし……何故? 蒼は、ポ◯チンサークルに……何故に入ろうと思ったのか?
それが気になる!!!
事と次第によっては、蒼にデンプシーロールを決めるしかない!!!
「何故? 蒼は、ポコ……テニスサークルに入ろうと思ったの?」
「実は、最近! 勉強やら研究で、室内に引き篭もる事が多くて……
それでは、体に良くないとユウさんが勧めてくれたから……」
ヨシ! あの女……除霊しよう。
成仏してもらおう!!!
そして、私は蒼の元を無言で立ち去った。
「……えっ! どうしたのー? 小春ー!」
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