第6話 初めて

今回は、私も料理くらい出来ると思わせたかったのに……


愛情では無く。

他の物をたっぷりと注いでしまった……


完全に失敗だ!!!


そして、3人で食べる事に


私が、放心状態でいると……


〜!!!」


「凄く! 小春!!!」


私は、その言葉で正気を取り戻すと……


自分も一口! 食べてみる事に


すると……


!!!」


えっ! なんで!!?


とても柔らかく! まるで、A5ランクのお肉を食べている様な口の中に入れた瞬間にトロけて無くなる様な感覚……


今まで食べたハンバーグの中で、間違いなく!


ダントツの一位!!!


「さすがです! 小春さん!!!

これが、ひと手間ふた手間ってやつですね。」


「そうよ……! あなたも見習いなさい!」


「すごいよ! 小春!!! 

普通に作っている様にしか見えなかったのに……

こんなに、美味しくなるなんて!!!

どんな魔法を使ったの!?」


「隠し味は、何なのですか?」


「隠し味なんて、入れてないわよ!!!

私は、たっぷりの愛情憎しみを入れただけよ……」


「愛情だけで、こんなに美味しくなるとは……

勉強に、なります!!!」


「……えぇ…………」


「小春の愛情かぁ……だから、美味しいんだね!!!

もし、小春と結婚したら! こんなに美味しい物が、毎日食べられると思うと……

俺は、小春に振られない様に

もっと、もっと! 頑張らなくちゃ……」


あら、ヤダ! 蒼ったら……


もうプロポーズ!? そう言うのは、大学を卒業したら


ちゃんと言ってね。


勿論! 返事は、OKよ。


しかし、胃袋を掴むとは


とても、大事な事と改めて理解した。


そして、愛情より。


憎しみを込めたハンバーグの方が、美味しくなる事も学習した。


そして、その日はユウさんと出会ってから初めて!


気分よく家に帰る事が、出来た!!!

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