第3話 妄想

「ええ、もう元気になったから一緒だけどに食べましょう」


私が、体を起こすと


彼は、喜んで……


「ユウさんの料理は、すっごく美味しいから!!!」


「チッ……!」


あの女の手作りか!!! 

ここは、嫌味の一つでも言ってやろう!!!

そう思った。


そして、食べ始めると……


「お味は、どうですか? お口に合いましたか……?」


不安そうな表情が、また! 可愛い〜!!!


クソーーー!!! 飯もウメ〜〜!!!


私の感情は、ぐちゃぐちゃになっていた!


お化けは、怖い!!! しかし、この女に


蒼を取られたくない!!!


ご飯は、美味しい!!! しかし、


認めたくない!!!


そして、私は……


「……まぁまぁね。

私も結構料理するけど……あと! 一手間ふた手間は、加えるわね」


「勉強になります!!! 次は、一手間にチャレンジしてみます」


堅実な人だ! 高望みしないで、一歩一歩!

努力する。

こう言う人が、成長するんだ……

私も見習おう。


「へぇ〜! 小春も料理出来るんだ!!!

俺、出来ないから皆んな凄いな〜! 

今度! 小春の手料理も食べてみたいな」


私だって、作れないわよ!!!


見栄よ! 見栄!!! 気づいて……


しかし、心とは裏腹に


「良いわよ! 今度何か作ってあげる!」


「やったー!!!」


無邪気に喜ぶ! 蒼の笑顔が胸を締め付けた……


ので、話を変える!!!


「所で、ユウさんの事について教えてくれない?」


「良いよ」


ユウさんは、この家の炊事、洗濯、家事全般を行なってくれているとの事だ。


「て、事は……家政婦さん! て、事?」


「まあ、そんな感じだね!」


それは、分かったが……


私は、目の前のユウさんを見ると!


変な想像をしてしまった。


「でも、夜もずっと! 一緒に居るのよね……

変な気持ちに、ならない?」


「変な気持ち……?」


……何が! 変な気持ち……? よ!!!


分かるでしょ普通!!!


目の前に、こんなに綺麗な人! って言うか


幽霊だけど……


女性が居て、変な気持ちにならないのかと聞いてるのよ!!!


「……ユウさんの手を握ったりとか?」


「別に、ならないけど……

それにほら!」


蒼は、ユウさんに触れようと手を伸ばすと……


実体がない幽霊の為、触る事が出来ない!


蒼の手は、ユウさんの体を通り抜けていた。


確かに……


触れられないなら変な事は、出来ないか……


しかし、私の妄想膨らむ!!!


ユウさんにイヤらしい格好をさせて楽しむ事は出来る!!!


……イヤ! 待て、待て! それは、ただの

私の妄想だ!!!


2人には、関係ない!!!


そして、私は納得する事にして……


今日は、蒼の家に泊まる事にした!!!


別に、疑ってる訳では無い!!!


断じて無い!!!


少しも、無い……と思う…………。



【後日……ユウさんからは、触れる事が出来る事を知る事になる!】

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