第2話 説明?

何時間、経ったのだろう……


私は、美味しそうな匂いに釣られて……


目を覚ました。


ゆっくりと目を開けると……


そこには、美味しそうな料理を食べながら喜ぶ! 私の彼氏の姿が……


「……ぁぁ……蒼は、料理も出来るのね……」


向かいでは、ユウさんが……


微笑ましそうに、それを眺めていた。


「ぁぁ……なんて、素敵な光景…………

じゃない!!!」


私が、大声を出し! 目を覚ました事に気づくと……


「あっ! 目を覚ました!!! 小春! 

一緒に食べよう」


蒼が、駆け寄ってくる。


私は、蒼に質問する!!!


「蒼……私が、お化け苦手って知ってるよね……」


(しかも、あんなに綺麗なお化け……)


「うん。知ってる……」


「なら、何で? お化けが、ここに居るの?」


(あんなに綺麗なお化けが……)


「……このアパートが、安かったから………」


「でも、お化けいるよね綺麗なお化けが……!!!」


「……うん…………でも、他の物件よりは安全だから」


安全?


「どう言う意味?」


「他の物件も100件くらい見たけど……

何処にも悪霊が憑いていて、ここが1番安全だったんだよ!

もし、小春に何かあったら!

いけないから……

俺! 頑張って、探したんだよ!!!」


・・・えっ! そうなの!?


私の為に……100件も見てくれたの?


てか、蒼……100件見て! 全部に悪霊がいたって事は、蒼って…………


お化けが見える人なの?


何で? 今まで、教えてくれなかったの?


「……蒼…………何で? お化けが見える事、今まで隠していたの……?」


「えっ……小春が、お化け嫌いだから怖がらせない様に黙っていた、だけだよ……」


……確かに、聞いたところで怖いだけだ!


もしかしたら、聞いてしまったかも知れない!


ここにお化けが、居るとか居ないとか……


そして、居たら! 教えてもらった事を怒ったかも知れない!


なので、それは正解だったと言える。


しかし、何故また!


あんな美人のお化けが、存在する!!!


お化けなんて! 恐ろしくあれ!!!


恐ろしいのは、怖いけど…………


美人は、もっと困る!!!


そして、もう一つ!!!


「蒼……何で? 俺なの?

今までは、僕だったよね……?」


「うん! ユウさんが、彼女が居るなら強くならなきゃダメだと教えてくれたから!

俺、少しでも強くなる為に……

自分を俺って、呼ぶ事にした!!!

これも、小春の為だよ。嫌なら辞めるけど……」


嫌じゃない! 嫌じゃない! 嫌じゃない!


嫌じゃない! とても嬉しいけど!


なんか、複雑…………


あの幽霊のせいで、蒼か変えられてる気がして!!!


「小春! 元気になったら一緒に、ご飯食べよう……」


そんな顔しないで、あなたが居れば!

私は元気よ!!!

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