04 のこちゃんと森の武神様?
取り
岩と岩の間にできた場所でも、シマユリの小さな身体が横たわるには、十分なスペースがある。
その分、ぽかぽかして、安心感があるのだろう。
明るい所で見ればやはり
確かに、
「ありゃりゃ、
『ふむ、まだ
間もなく
シマユリの言っていた"白い人"とやらが、ずっと気に
水を
ただ、
もしかすると、キラキラと目立つティハラザンバーにも、そんな
しかし、目的を持って動く
「やっぱり、追われてるんですかね?」
シマユリの
『
思いがけず、家族や友人たちと楽しく
ましてや、
いかにティハラザンバーの姿が目立つのだとしても、このまま放っておく事などできない。
「そうですよねぇ………」
のこちゃんは、"
大事な話だからこそ、話す事に
その結果、
あんな深い森の中で不意に矢を
本当に
今は、シマユリを
けれど、そうなればそうなったで、
「あの、見ただけじゃ分からない
やはり、
できれば、教えてもらった攻撃の
『ふむ、
『
かつての
のこちゃんは、それが
「あっ、はい………(だったら、できるだけ早く
とは言え、ティハラザンバーの目が
そうなってくれれば本当に助かるのにと思いつつ、
――――――――――――――――
しばらく
ティハラザンバーの
集中するために閉じていた目がカッと開き、ピンと立った
感じたものを
「ん?」
その数は
それほど
ちょっとしたレーダーみたいだなとティハラザンバーの
「何だろう、コレ………」
『ふむ、向こうもこちらを
トレーナーの
やはり、シマユリを追っていると
「シマユリちゃんをおこして、すぐここから
『
せっかく向こうの動きが
もしもそれが
「………それもそうですね」
しかし、のこちゃんは、まだ
あれがなければ、ティハラザンバーで戦ってこられなかったのは
ティハラザンバーになってしまったこの
もっとも、
しかし、
のこちゃんは、近づいてくる相手の気配を追いながら、そんな事を考え始めた。
気のせいかも知れないものの、その相手から伝わって来る存在感が、
「もしかしてトレーナーさんなら、気配だけでこれが人間か怪物かなんて、分かったりは………」
『ふむ、
それもそうかと、のこちゃんは思う。
しかも、放りこまれた
『シュテルン★フンケルトチャムケア』の主人公ケアシュテルンならば、てらスゴ~っ★とか
となればである。
「
のこちゃんは、
どうせ
『
トレーナーが反対しなかったので、シマユリをここへ残して行くリスクも少ないのだろうと、のこちゃんの考えに
かなりの
――――――――――――――――
のこちゃんが行動を開始すると、相手の気配は、逆に動きが止まった。
目的は、こちらが一方的に、
なので、さすがに正面から一直線で向かう訳にもいかず、身を
「………バレてる感じですかね?」
『ふむ、あの様子ではな…のこ』
結局、
気配の相手は、
のこちゃんがイメージで
それは、
身長4メートルくらいはあるであろうティハラザンバーでさえも、近くへ行けば
青黒い岩の
とは言え、その
頭部には、中央に岩を左右へ
目と口に当たる3
3つの何かが逆三角形にそろっていると人の顔に見えるシミュラクラ
のこちゃんが社会科の資料集で見た
その
「こっちを見てますもんね」
『あれは、
そう言えば、この作戦へ参加する前にベニアが読み上げた仕事の
トレーナーはその
中二女子に巨大ロボへの理解はハードルが高そうなものの、日曜日の朝と言えばチャムケアシリーズと同じ
何より、当のチャムケアシリーズには、『TUGって!チャムケア』のケアマハールというアンドロイドのチャムケアも存在している上に、『スワイプチャムケア!』の主人公ケアパピーも敵の魔法アイテムで巨大ロボにされてしまったエピソードがあるくらいなのだ。
人が
「
のこちゃんは、確信をもってトレーナーの言葉に相づちを
相手が
その
いや、
ただ、ジッとこちらを
パスできるものはパスしたい、それが、のこちゃんの
『どうするのだ、
すでに、気配の本体を
トレーナーの
「そうですねぇ………」
次の行動で
顔だけに
どう見ても、
「え?!急にどうしたんだろ…」
突然の
すると、
様子を
それなのに、どんどん
もしかすると、ティハラザンバーとは別の何かがあるのかも知れない。
こうなれば事の
のこちゃんは、うっかりティハラザンバーを
『ふむ、
「へ?」
『
そんなものを
ここへ来て、新しいティハラザンバーの
ただでさえ
のこちゃんは、
どうやら
しかも、のこちゃん
またしても、
もはや、それは
「そういう事は、もっと早く言ってくださいよぉ!」
のこちゃんは、
ティハラザンバーが、ふにゃりと
『もしやと
「………………………………っ」
そこは、
事に当たっている者がそろって
本当なら、のこちゃんがもう少しお姉さんになってから体験するかも知れなかったオープニングスタッフあるあるとは言え、現時点では一つ一つ問題を解決して前へ進むしかない。
トレーナーも、自分と同様に
しかも、それらは
要するに、のこちゃんは、返す言葉もなかった。
「うぅ、そうでしたかぁ」
何をやっても
しかし、こんな時にでも、
だからこそ、のこちゃんは何度でも立ち上がり、前を向いて顔を上げられる。
何度でも言おう、チャムケアは絶対に
それはそれとして、
だが、その
いつでも、まだ見ぬ敵へ
『それで、どうするのだ…のこ』
そして、この場から動いていない所を見ると、どうも
それでも、ティハラザンバーがどこへどう動こうと
のこちゃんは、もう
「えっと、前へ出ますっ」
『分かった…のこ』
だからと言って、こちらから
のこちゃんは、可能ならばここからでも
もう二度と会う事もないでしょうがこれで失礼しますと、お
そのためには、
そこで思い出したのは、怖がるシマユリを落ち着かせた
そう考えたのこちゃんは、ティハラザンバーの
もちろん、あざとく首を
その
その
ただ、ビックリしたのこちゃんは、すんでの所でティハラザンバーを飛び上がらせ、
「あ、あれぇ?!?」
『何をしているのだ?…のこ』
確かに、トレーナーの
まだまだ、ティハラザンバーの
それでも、そんな
「わっ」
その
いくら
そのため、
ティハラザンバーの
時間にすれば
それでも、まだギリギリの位置である。
なりふり
「あ、
安心するのはまだ早いものの、一息つけた事で、少し冷静に
そこで、また一つ
「って、何で?!」
あろう事か、ティハラザンバーが戦わざるを
そう言えば、あれだけ
いや、よく思い返してみれば、のこちゃんのボケに対するツッコミの様だった最初の
もちろん、すわ大問題
『ふむ、
「まじですか…」
『あれは、手足を使った攻撃であろうと武器であろうと
だからこそ、戦いに
こうなると、
現在、のこちゃんの
「引けば良かった………」
もう、
とは言え、係わってしまったからには、何らかの決着が必要だろう。
このまま、
それでは、シマユリとの合流も
この
のこちゃんは、今度こそアプローチを
「………あっあっ…あのーお!、ちょっと良いーですかー?!」
ティハラザンバーを
そもそも、こちらには
そんな
「ちょーっとー、良いーですかー!?!」
「わーたーしーはー、たーたーかーうーつーもーりーがー、あーりーまーせーんーっ」
のこちゃんの呼びかけも、聞こえているのか不明だ。
こんな事をしても、もし
「…もしかして、言葉が通じないのかな?」
不安が、のこちゃんの弱気の頭をもたげさせる。
『ふむ、
「え?あ、はい、聞きました」
『その行く
読み書きは
言われてみれば、トレーナーはもちろん、
のこちゃんは、少しだけなものの、ティハラザンバーの
「分かりました。
自分を信じて、続けてみますっ」
『失敗を恐れず思いついた事は、
その助けとして、
自分とトレーナーそして
こちらに戦う意志のない事を
のこちゃんは、
「ゴオオオオォォォォアアアアァァァァァァァァァ!!!!」
ティハラザンバーの
まさしく、伝説にその名を
ひろがる
『ふむ、
そりゃそうですよねと、
もちろん、ティハラザンバーの目も
このタイミングで、
のこちゃんがやっぱり何も信じない方が良いかもと思い始めた所、
その手に持った大きな
何事かと、
「オマエハ、コドモヲ、サライ、アヤメタ…ケッシテ、ユルセル、モノデハナイ………」
わたしはチャムケア! -光の少女戦士伝説的なやつ希望- 虎竜王NV @toraryuou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。わたしはチャムケア! -光の少女戦士伝説的なやつ希望-の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます