第二章:のこちゃんの怪人生、黎明編
01 のこちゃんの抵抗
地味ながらまじめに過ごしてきた
もちろん、人を見た目で
例え"それ"が、のこちゃんの3倍くらい
ちなみに、のこちゃんの本来の身長が155㎝くらいなので、単純な背の高さだけでも4m以上にはなっている。
加えて、虎と言えば虎なもののその顔は"動物の虎"そのままに
要は、
その名をティハラザンバーという。
あれは、
はい、それは
そんな英語教科書の最初の方に
チャムケアの
『チャムケア』とは、悪と戦う正義のヒーローをコンセプトに、どこにでもいそうな中学二年生くらいの少女を主人公に
フリフリでヒラヒラな
登場人物たちの成長を
かなり前に女児層から外れてしまったのこちゃんではあるものの、シリーズ作品を
いや、あったと言うべきだろうか。
何故なら現在は、もう
そもそも、この
それでも、のこちゃんは、チャムケアが好きな事を
むしろ、これまで
のこちゃんの中では、"どんなに
そして、
ならば、答えはひとつ。
チャムケアは、絶対にくじけないのだ。
しかし、不本意ながら
ただ、
どう
――――――――――――――――
ティハラザンバーが、
その翌日からすぐに始まると思われた
タイミングが悪く、にわかに
それに関しては、勝手に連れてこられた
のこちゃんがティハラザンバーとして
じっさんこと猫系クラスターの
そう言えば、
いかに姿が変わろうとも、
ただ、同時にのこちゃんは、それで良いとも思っている。
いかにも悪の組織的な
おとなしく
正式に
やっと
しかし、
こういった
それでもそこには、
中でも、ふたり参加しているドラゴン系
青い
ここに
「ええと、その………………ティハラザンバーです」
よろしくお願いしますと、のこちゃんは目の前にいる者たちへ、
そのちょっとした
元になっている魔の
さながら、毒を持った生き物が、目立つ
しかし
もはや、存在の
ちなみに、
『どうした?あれほど
トレーナーは、
生前は、魔の
その際、少し
以来、のこちゃんがティハラザンバーとしてこれから生き
ただし、この
「…………こういうの苦手だった事、
チャムケアシリーズでは、転校生であったり新入生であったりと、主人公が
そのシチュエーションを
やくざ者であった父親が
その春に小学校へ上がったばかりだったのこちゃんは、夏を待たず転校する事になり、ガラリと
見知らぬ町、見知らぬ
それでも一からやり直すだけであれば何も問題は無かったのだが、転校して間もなく、のこちゃんの
のこちゃんは、クラスメイトたちに
それ
現在でも、大きな
ちなみに、きょう姉さんとは、母の妹に当たる
理由は分からないものの、
その
それが
のこちゃんの人生と言っても過言ではないチャムケアと出会わせてくれた
あの
「みんな、どうしてるだろう…………」
「ずいぶんと、しおらしい
当然ながら、
背筋の
しかし、
「…
ここに集められた者ならば
ここでは、小学校時代のクラスメイトの様に、
むしろ、
『ふむ、こやつらの
「うう、
それは、
そもそも、
その意味でならば、
しかも、
そんなのこちゃんの
「ティハラザンバーよ、ぼーっとしておると、いくら
どうやら、ティハラザンバーが
まさか本気で
さすがの
「あっ、ハイ………」
それでも、そのさり気ない
「
そして、
「しまったな…」
自分は
いくらティハラザンバーの身体が強くても、心が負けていたら決して
だとすれば、ここで気落ちしているのは、
『この
「………そうですね………やるべきことは、ちゃんと、やっていかないと」
『
ワガハイはティハラザンバー!…であったか、せっかく練習していたのであろう?…のこ』
「二度とやるか!」
そんな事よりもと、のこちゃんは、これまでトレーナーと相談してきたティハラザンバーの身体と能力をちゃんと自分のものとして
「………やっぱり、せっかくある
『その
「それだと、単にヤバイやつじゃないですか!」
見た目が
なかなか
トレーナーとの会話は、
しかし、ティハラザンバーの目が
「やはり、お前に足りていないのは、単純に場数を
「話は通しておく。
なるべく戦闘
「……ん?何か今、
残念ながら、トレーナーと話していたのこちゃんは、
『ふむ、思った通りこやつは、相手を
訓練は、かなり
「え?………………」
確かに、
――――――――――――――――
ただ、その建物というのが石と金属らしい
外側の
そんな場所が、
前半の
のこちゃんが
「こんな他から
それが、のこちゃんの
トレーナーは、それなりの集団が
確かに、ティハラザンバーもそれなりの量を飲み食いして、
やはり、同じ様な独自の
何度見ても悪の
恐らくは、ティハラザンバーも見上げた
中へ入ると、一階は
「………えっと、ドコへ行けば良いんだっけ?」
そう言えば、市役所の場合だとタブレット
のこちゃんは、
『あまり、初めて来た場所での
どうやら、のこちゃんがニヤニヤすればティハラザンバーが牙をむく感じになるのと同じ様に、
「そんなキョロキョロしなくても、
ベニアは、
「わたし、怖い顔してた?」
のこちゃんがそっとベニアへ
また一つ、注意しなければならない事が増えてしまったのこちゃんである。
ティハラザンバーより二回りほど小さな体は、それでもぶ
ただ、背にある
「来たか、
「あっ、よろしくお願いします、ティハラザンバーです」
「…ベニアカーラ・ベニア」
受付カウンターに
「一応、
おっかなびっくり書類をのぞき込んだのこちゃんは、しかしそこに使われている文字が
「トレーナーさん、読めます?」
仕方なく、小さな声で助けを求めたのだが………
『ふむ、この文字は
あえなく希望は
「………………悪いけど、ベニアが読んでくれる?」
このまま
「あー、読み書きダメなのか、じゃあ、そういうのは
これから
「なるべく、わたしも読める様に勉強するから………………」
のこちゃんがすまなそうに言えば、一瞬キョトンとしてから、ベニアは再び苦笑いになった。
「こういうのは
『ふむ、それに加えて、
何故か突然ふたりから
「えーとね………」
ベニアが読み上げたのは、
【
【
【
【
「………
「………………………………………………」
『ふむ、ただ
「………………………っと、この前、パニアさんの言っていた
「
不意に後から声をかけられおどろいて振り返ると、そこには、のこちゃんが
その時も感じた様に、青い
ベニアが目を丸くしているのが、のこちゃんの
「えっと、あなたたちは、どうしてここに…」
そう言いかけたのこちゃんに、こちらの
「私はアインスブラウ、アインとでも
こちらは、
ガラと
アインは、ガラのために間を開けてから、話しを続けた。
「…
アインらの突然の
「ん?なるべくご
アインが少し口を開いて、牙の列をのぞかせる。
どうやら笑ったらしい事は、のこちゃんにも理解できた。
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