09 のこちゃんと異次元踏破傭兵団"魔刃殿"
のこちゃんがその目で見てきた
はからずもチャムケアの大ジャンプの様に高く飛び上がって
そんな場所への
例え入りこめた所で、前もってよほどの
逆に軍隊などで
そもそも、
戦いの
これほどの
それにも係わらず、金属の
よほどの自信があると見えて、
数千の
その
一方向からの
ひしめき合う
「よく、こんな所まで、あんな
これから
『ふむ、ならばそれでも
飛び出した後、再びこちらへ
「ああ、
そう言えば、のこちゃんは、最初に
「でも、あんまりお腹が
『もしかすると、
「え!?それって………」
「先ほどから一人で何をぶつぶつ言っておる、ティハラザンバーよ」
トレーナーとの話しに夢中になって、のこちゃんは、
現在、のこちゃんは、これから戦場にならんとする
さながら
敵の
もちろん、ジャガーの
屋上は、
ひょっとすると、のこちゃんが通っていた中学校の屋上よりも広いのではないだろうか。
「その、いきなりの事で、
少なくとも、ティハラザンバーとして
「…そうか」
それで
そもそもトレーナーの事は、
とは言え、これからもトレーナーとのやり取りは
「………………(気をつけよう)」
「やっぱり、戦いが始まりそうな空気って、そわそわするよね!」
ちょっとした
今後の事を思えば、ティハラザンバーが好戦的な性格とされるのは、また
「え?、あぁ…そうかな、そうだね」
のこちゃんは、日本的な
同級生のみならずその親たちにも対面する機会があったので、
何より、それで場が
『
空にはまた、別の全身を長い体毛に
「それより、何か、陸のでっかいのと、飛んでるでっかいのが………」
としか言い様がなかった。
『ふむ、あれらの怪物は、戦いの
トレーナーは怪物について知っていた様で、特に陸の方は
「怪物なんだ、アレ」
確かに、あんな巨体で
飛んでいる怪物も
気をつけて
「ふん、
あれらで、空から運んだとみえる…ご苦労な事だ」
のこちゃんの
「飛んでるのは、こっち来そうでヤダな…」
よく考えると、
特に
いくら
「見て見てティハラザンバー、
ベニアに
よく思い出してみれば、引き続き
外へは、出ていないだろう。
「
「ああ、
何やら
ただ、強いのは良いのだけど、まったく
「………それにしても、少なくない?」
「あれだけではない、
セイランもいくつか視線を
明るく見晴らしの良い
「本当だ」
確かに、言われてみれば
だからと言って数が少ないのは変わらず、当然と言うべきか、
その意味でも、怪物の存在が有効なのかも知れないと、のこちゃんは
「………あれ?、あの白っぽいのは、じっさんかな」
のこちゃんは、散らばっている戦士の中に、ティハラザンバーやベニアが所属する猫系クラスターの頭をやっているらしい者の姿を発見した。
『ふむ、昨日見せられた力の
トレーナーが
そう言えば、
パニアは、ベニアのおばさんであり、じっさんの代わりに猫系を
ティハラザンバーのおしりを気にして、服をくれた良い人なのだ。
ちなみに、パニアが猫系を
それは、それとしてである。
「あれ………パニアさんに、また怒られるんじゃないかな?」
どうやら、怒られるらしい。
『そら、あやつから
トレーナーがそう言うやいなや、じっさんの
「あっ、昨日わたしがされたのと同じ感じだ…って、え?!」
確かに、
上から見ていて分かるのは、じっさんの
あたかも山奥の
最初から、陸の怪物をその直線上に
相変わらず
「じっさんは、陸の
のこちゃんの言葉に
『どうやっても何も、
同じ感じがするのであろう?と
「あっ、じっさんが
ベニアに声をかけられるまでもなく、
しかし、ティハラザンバーの眼をもってしても、あっけなく
その
それ以外は、攻撃の
空気の変化に気が付かなかった
ただ、その直後、
文字通り、
『ふむ、やはり昨日のものと同じ
それ見た事かと言わんばかりのトレーナーの陽気な口調に、つまり、あそこで
「………………………………」
「………………………………」
じっさんの
「見たかセイラン?
今日見た事は、
「はい、
そう言いつつも、セイランは、チラリとティハラザンバーの方を見た。
思わぬ戦いの
じっさんの剣とは打って変わり、どの攻撃も
のこちゃんがようやく心の
それでも、何とか
「高みの見物か?
それは、
頭部からは、のこちゃんがいつか写真で見た
その身に
それは、まさしく直立したドラゴンであった。
「後学のための見学だ、ベルクよ」
「なるほど、
そのまま、
「あれが、
ティハラザンバーの顔に自分の顔を
確かに、現物を
「顔、怖いね…」
「………そうだね」
のこちゃんも小声で
ともあれ、
『ふむ、こやつにも
トレーナーがまたしてもご
ちなみに"ご
使い方は合っているはずと、のこちゃんは、
あんな身体を
「
それは、ティハラザンバーにしっぽがあれば、ビックリのあまり
さすがに無視する訳にもいかないので、はあ…と思わず出てしまった間の抜けた声と共に、のこちゃんは、直立ドラゴンの方へ
やはり顔が怖い。
ベニアが言う"
大きな姿で、ティハラザンバーの身体をもってしても見上げる形のそれは、
そんなのにまた
言うまでもなく、そうなれば命がけなのだ。
「ティハラザンバーよ、このベルクは、
そうそう無意味に下の者へ手を出したりせぬから、お前もそんな顔をするな………まったく、
「あ、はい………………」
「
取って喰ったりせぬから、安心するが良い」
ベルクはそう言うと、ぐわっと身をかがめ、
言われてみれば、
のこちゃんは、何かあればすぐ逃げられる様にベルクから注意をそらない事を
ティハラザンバーの頭部に比較すると、三倍以上の大きさがあるのだ。
気を
ちなみに『TUGって!チャムケア』はシリーズ15作目の周年記念タイトルであり、ファンの間で結末に
これまでも気弱になった時には、ケアフリューゲルの
「………………(ヤサカヤサカともだち!ヤサカヤサカ自分!ヤサカヤサカともだち…)」
ほどなくして、満足したのかベルクは
しかし、のこちゃんは少しホッとしたものの、
ベルクはその様子に、目を細める。
「なるほど、それでティハラザンバーであろうかな…確かに
ベルクはくふくふと楽しげに息を
「えっ?!」
しばらくして、地上からは低い
「うわ、飛べたわけでもないのか………ビックリさせられっぱなしだったよ」
「ねー、マッチョでしょ?
『ふむ、ティハラザンバーは、もっと高い所まで
ここは、あれよりずいぶんと低い位置だぞ…のこ』
ベニアと一緒に下をのぞき込んでさすが
当然、
「さて、ティハラザンバーよ、先ほどセイランとの手合わせで見せた
不意に話しかけてきた
「あぁ…はい、出そうと思えば出せるとは思うんですけど………」
あの時、ケアアンティアのバトルスタイルをイメージして身体を動かす事に集中していたから、まさか
しかし、トレーナーが言っていた"戦いに
ただ、今すぐここでとなると、
ただ、
「そうか」
ポツリとそう言うと、
その先には、地上の戦闘の流れ
その数は、20を下らないだろう。
「
ティハラザンバーとベニアが注目し、セイランが
そして、かわす間もなく
「ティハラザンバーよ、お前も
「そんな、ご
思わず口に出してしまった、のこちゃんである。
「タイミングが悪かったのだ」
「え?」
「
「ええええええっ?!?、いや、あたしは勝手に連れてこられて、でも、他に行ける所もないから、だから、それなりに覚悟もしてるのに、ええええええっ!?!」
もちろん根も葉もない
『
「ああ、
お前の
トレーナーの
確かに、
それにしても、信じてもらえて
『ふむ、なればこやつは、ティハラザンバー自身の手で
「ぐう………………」
追い詰められて文字通りぐうの
「どうれ、怪物どもがそろそろ良い
何も、完全に
先ほど見せた
そうなれば
さすがにここまでお
のこちゃんは、不安でいっぱいになりながら、
あれから一気に怪物たちが
『
トレーナーも、のこちゃんの気持ちを軽くするために、気を
こうなったら、恐らく怪物をビックリさせれば逃げたり落ちたりしてくれるかも知れないし、ダメならダメだったで何とかしてもらえるだろうとのこちゃんは腹をくくった。
「………出せれば良いんだけど…こんな
経験そのものがないと念を押したつもりののこちゃんなのだが、当の
「外しても
実の所、ティハラザンバーが
本当に分かっているのかなぁとぼやくティハラザンバーの
「こっちもドキドキしてきたよ!」
「期待している」
「………
文字通り、二人に背中を押されたこのシチュエーションは、なかなかチャムケアっぽいぞと少しだけテンションが上がるのこちゃんだった。
やはり、イメージしやすいのは必殺技である。
しかも、
黒を
すでに、のこちゃんの脳内では、ファンからも親愛を込めて
「あの…」
「何だ?」
「イメージを
「
のこちゃんは
これは言うまでもなく、初代チャムケアの二人による必殺技の前段階に当たる
かくして、のこちゃんの明確なイメージに、
その両手には、軽く
これは行けそうだぞと
「チャムケアの
のこちゃんが調子に乗ってきたせいか、ティハラザンバーの全身からも発せられた
両腕の
「チャムケア・グレイ・ストリーム!…」
ここにきてのこちゃんは、どうせなら
しかし、攻撃が
どうしたものかと
その手の組み合わせがこの必殺技のミソなのだが、高速回転する空気の
「?!?!?!?!」
ここで止めたら、さすがに
目に見えて、のこちゃんは
そんなティハラザンバーの動きを
「…早くせよ」
「っくっ」
ぎゅう…と組み合う手、これなのだ。
おっと、その前にこれを忘れてはいけないと、のこちゃんは、組んでいた両手を
「マーベラスー!!」
一度
大きく
トレーナーや
巨大な
やがて、
「………………………………あれ?」
そこには、両手を前へ突き出す形で
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