04 のこちゃんの怪人デビュー
のこちゃんは、あれから何事もなく着地したその足で、猫や
空高くからこのよく分からない建物
アテもなく
『それなりの
いくら
ならば、いっそ体に
流石にお姉さんの声に言いくるめられている自覚は持ち始めたものの、いちいち
「それにしたって、
『まぁ、敵意さえ
そもそも敵意は無いんですがと
現在の所、
そう言えば、あの高さから着地した時には、ちょっとした
これといったケガも負わず、我ながら
『そら、牙を
「え?」
のこちゃんとしては、ニヤニヤと思い出し笑いをしていただけなのだが。
『ふむ、体に
「言われてみれば、まだ新しい顔を見てなかったな………………牙があるのか………………」
きっと、あそこへ戻れば、
しかし、見たい様な見たくない様な、中二女子の複雑な
――――――――――――――――
しかし、石と金属らしい
外側の
「入り口は
そう言えばと、あの強力なジャンプを実現させ、その後で着地の
腰から
ただ、
と言うか、
すでに陽は高く、目が覚めてからかなり時間が
「あの、お姉さん………………この
『ふむ、その
流石にその巨体を全て
「うぅ、やっぱりかぁ………」
結果が似た様なものであっても、
足の他には、首の下辺りからから同じく
これで、"素の身体です"となれば、猫の人を
それは、巨大なブーメランになって、そのままのこちゃんへと
そんな心のダメージをかみしめながら歩いていると、
これといった
ただ、建物と建物の間に出来た
「外側をだいぶ歩いたと思うんだけど、こんなのが
のこちゃんが、一人ギリギリ通れる
『
通路自体は、
で、あるならばだ、
お姉さんの声がそう
とは言え、ただそこに自然体で
身の
白くて
「こんにちは旅のお方、こちらへのお
なかなか
「あ、こ、こんにちは………えっと、来たと言うか、
『君よ、
「ああ、今朝の
どうやら、事の
「はぁ、まぁ、そうかも知れません…」
のこちゃんが
「
「は、はい」
「
その判断力を
「えっ」
「
どうぞこちらへと、のこちゃんを
「うう、はい」
『ふむ、これは…』
意識のない自分をさらった相手が
何か
『目の前の
突然、何か感じないかと言われましてもと思いながら、のこちゃんは少し視線を上げて、意識を自分の
それに
しかし、その他にこれといって
ハッキリとした線ではないものの、何か
その
「ご
「?」
『ふむ、君が
その感覚を
お姉さんの声に
――――――――――――――――
そこは、サッカーグラウンドくらいのちょっとした
昼の光に照らされて、青黒い
「………………ラスボスいるやつだな、これ」
それが、改めて
何なら、脳内では、チャムケアシリーズに登場する
個人的には、シリーズ5作目に当たる『OK!チャムケア4フォーファラウェイ!』に登場した敵の
「なかなかの
一見、
まさか、女児向けアニメのBGMを脳内で
「あっ、はい」
自分のマイペースさに
『君、そのまま止まっていろ』
不意に、お姉さんの声から
のこちゃんが
「!?」
ビックリして声が出なかったものの、何が起きたのか
その視線の先を追ってみれば、そこには、のこちゃんよりもかなり体の大きな
ただの円運動ではない。
右へ左へと、まるで
よく見ると、大勢で
ただ大きさが
はだけた上半身から灰色の体毛を逆立てており、その巨体を更に大きく見せている。
ぐるるるとうなり声を上げながら
『ふむ、
それって
「………タレン殿、この様なマネは、あまり感心しませんね」
「こいつぁ、売られたケンカだ!
すると、
さながら、
「うわ、すごいな」
『ふむ、君は、アレにケンカを売ったのか?』
「えっ、う~ん………もしかして、ここを飛び出した時の事なんですかねぇ」
広場を
「はて、どうしたものでしょうか………」
タレンから影と呼ばれた
まぁ、
「よぉっ虎ヤロウが、この俺に向かって
タレンの
一方的な言いがかりに加え、
「な…」
『
しかし、何か言い返そうとしたのこちゃんへ冷や水をかけるお姉さんの声には、少し
「ああっ!」
人間感覚を
その
「いい
タレンもまた、
うねりから一転、炎の
炎が
「?!」
気が付けば、炎の
のこちゃんには、一連の動きが、
「へっ、今のくらいで反応できねぇのかよ」
タレンがのこちゃんを
あ、これヤバイやつかも…とか、
『ふむ、先ほどの感覚を
「え?
『あちらの影とやらが
のこちゃんは、
『あの
「それって、どういう…」
『良いから、同じ様に
あの魔法みたいなのとは
ほら、やっぱり、特にこれといったモノは感じな………
「あれ?、
『そら、
のこちゃんは、自分の左肩辺りへと続く
それと同時に、炎の
「何んだ?!」
タレンが
「おお…」
『そういう事だ』
確かに、炎の
――――――――――――――――
タレンからまぐれだとか
それはそうだろう。
ここに来ると
中にはフェイントと
そうなってしまえば、もはや、アミューズメント施設にある
ひたすら、疲れない様にを心がけて、着実に
『ただし、注意しなければならないのは、
君が
なれば、
もう、お姉さんの声が何を言っているのか分からない
肩で息をするタレンは、すでに
ただ、ひたすらのこちゃんを
「………………何で、反撃してこねぇ」
このまま
「え、あいや、ご、
『ふむ、その
すかさず、お姉さんの声に
「俺とは、まともにやり合う
タレンが
「ですから
「この決闘には合意があったろうがよ………
この上ねぇ
ゼエゼエと苦しい息と共に
どうやら、
「そんな事、言われても…」
ただでさえ自分より体の大きな
「お
その空気を変えるためなのだろう、
「
しかし、タレンはそちらへ
「元はと言えば、一方的にタレン殿が手を出したのですから…」
「だったら、こうしょうぜ?」
それでも、
それは、タレンほどではないものの、やはりのこちゃんよりも体格が上の
その存在に気が付いた
ゆっくりと近づくその者に向き直った
「ああ、やはりいらしてしまいましたか、
「
そこの虎は、俺が拾ってきたヤツだから、何か
この俺が、改めてその虎と決闘して、
その者は、歴戦の
「あ、あんたがそうしてくれんなら、そいつを
「じゃあそれで…って訳だから、お前も良いな、虎の?」
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