03 のこちゃん、いろいろとビックリする
『おい君、そろそろ目を
夢に出てきた
ゆっくり目を
ぼんやりとしたまま、
『いや、残念ながら夢ではないよ?』
ハッキリと聞こえるお姉さんの声に、ありゃまだ目が
「………………え、
『ようやく意識が戻ったか』
「お、お姉さん?!何で……」
『それは後にして、
「ええぇぇ………………」
でもまぁ確かにそれもそうだよなぁと、のこちゃんは
意識がしっかりすると、
横になったのこちゃんの頭と足から
左右に腕を
それもかなり低い位置にあるため、なかなかの
どうやらそこは、石作りの
「う~ん、閉じこめられてるのかな、コレ………………あ、これも
『いや、単純に何者かが君を閉じこめたんだろうよ』
「
のこちゃんは、
急に起き上がった
知らずに立ち上がったら思い切り頭を打ちそうな低さだったものの、逆に言えば、十分に力を込めて持ち上げられる位置ではあった。
押した所でビクともしない重さを想像していたのだが、実際に力を込めてみると、思いがけずパカンと
何かプルトップ
見た目は金属製でも、
考えてみれば、そりゃあ犯人だって自分でも動かし
恐らく、
「ふっ、
チャムケアの
『君も、相手をなめない様にな。
「そ、そうか………」
すかさず、お姉さんの声に
もうただの四角い
四方には柱が立っていて、
まだ暗い時間帯になっていないのだが、幸いにして
のこちゃんは、音を立てない様に
「………ふう」
立ち上がって
恐らく、その下は、のこちゃんが横たわっていた場所と同じ
『ほう、
「え?」
『金属製にせよ、
あれ、重しでも乗っかっていたのかなと
『………これは、
「ちょっと、何を言ってるのか…」
『恐らく、君を閉じこめた何者かが、すぐにここへ来るという事だ』
「え!?は、早く
例えチャムケアの
力で
のこちゃんは、急いで屋根を
わたし、帰ったら新しいチャムケアの録画を見るんだ的な思いも強く、
『いや、そこまで
「あんにょお~、お願いがあるんですけどぉ~」
のこちゃんがお姉さんの声に
カナハちゃんと同じくらいの
しゃべり方に
「何でしょう………………えっ?!」
しかし、のこちゃんが返事をしようとしてその者をよく見てみると、そこには人の姿でありながら表情を見て取れる生きた猫の顔を持った、明らかに人間と
ザックリと言ってしまえば、猫系の
「あにょですねぇ、わたし、ここにょ
にゃので、ここは、おとにゃしく……」
ただ、ファンタジーにそれほど
しかも、チャムケアと出会う
なので、自然と口から出た言葉は………………
「か、
何か説明をしようとしていた猫系
『ふむ、いくら敵かも知れない相手とは言え、いきなり
場合によっては、
確かに、特撮ヒーロー作品の
お姉さんの声に
「ああ、ごめ……」
「あにょっ、あにょっ、ここにょ
「ごめんなさい………………」
あちゃあ~と思いつつも、のこちゃんにとっては相手が
どうやら、
これはまずいと、のこちゃんがそちらへ気を取られている内に、いつの間にか猫系
「あれ?あの人?……は?」
『
先ほどの話しからして、その
「あー、
そう言えば、昭和のフルヘルムナイトシリーズには
『ふふ、内側から
「やらかしちゃったなぁ………まぁ、それはそれとして、わたしも
しかし、お姉さんの声がそれを制する。
『いや、この際、君は自分の事を理解した方が良いから、
「はははは」
『なに、自分たちのねぐらの中をわざわざ
軽くなでてやるくらいの気持ちで、十分、
「ははは…」
『ただし、少し
「こっちが
お姉さんの声が急に
「
まぁ、
やっぱり、こんなの気にしないのは無理なんで、お姉さんとわたしがどうなっているのか教えてください!」
『ふむ、しかし、そんな
気がつくと、今度は
口からうなり声を上げ、
気づかれない内にどこかの
「
お姉さんの声に
のこちゃんがもたついている内に、
後は、
「くっ………………」
ぐるるるとうなり声が、
「うぅ………………」
ぐるるるとうなり声が、
「………………」
ぐるるると………
「………あれ?
のこちゃんを
ただただ、その立ち位置から
『つかぬ事を
「え?………
ただ、そう言われてみれば、先ほどの猫系
「思ったより、
『ふむ、ならば
「だから、
『心配せずとも、そもそも
何なら近づいて取り上げてみれば分かると、お姉さんの声は、
「でも、
『では、
君が気づいた通り、小さな
一対一で見れば、決して
「…だったら、ただ真ん中にいるより、一人を
『
このまま
ならば、やってみる価値はあると思うのだが?』
冷静なお姉さんの"
もちろん、帰りたい一心の冷静じゃないのこちゃんがお姉さんの
のこちゃんは、前方に位置する
それを
「お、おとなしく
どうだ、これだけの数を相手にするのはそちらも
あれ、確かに悪くない話しだなと、のこちゃんは、その
『ふむ、見え
恐らく、あの呼びかけをした者がこ奴らの
すかさず
「おい、話を聞け!おいっ」
『ほう…』
のこちゃんとしては、この場を
あの短い
だから、全力で
「とにかく、ダッシュしてみるよ」
のこちゃんが、
そして、
のこちゃんは、"この
『上へ逃がせ』
お姉さんの声が聞こえた瞬間、
その
「これって………」
のこちゃんの
そう、チャムケアシリーズの第1話ではお約束になっている
「これって!」
ただ、のこちゃんの眼下には、つまり、今まで自分がいたであろう場所には、よく分からない建物
ドーム球場を
本来ならば、ビルや
いやいや、そこじゃないだろうとすぐに思い直し、この建物にしても
その
『………
「あれ?あんなに明るかったのに、今まで夜だったんだ」
『ふむ、姿だけではなく、
また、お姉さんの声が何か言っているよと、
「何だこれ………………」
それは、太陽の光を反射して
全身には
素手であるはずの
「
のこちゃんの
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