第4話 ミッション
ゼットは任務を行っている。それはある時を境に宇宙各地で咲き始めた凶悪な花を消す任務である。ゼットは考える。リブットと会ってから、訪れる先々で花の芽が生えている。凶悪な花は急成長し、一日で巨大な花を咲かせる。(リブットは目の前で見ていて怪しいところはない。唯一怪しいのは常に持ち歩く鞄だ)ゼットとリブットは星に降り立つ。険しい森の中を進む。ゼットは人食い植物のツタを斬りながら進む。リブットは素早い身のこなしでツタを躱し、奥に進む。ゼットが森の中の泉に到着する。「疲れた。リブット速いな」「まあね」その時、ゼットの機器が反応する。(これは偶然か、それとも…)ゼットは泉の側に生えた花の芽を突き刺し、リブットに言う。「リブット。君の鞄の中を見せてくれないか」「見てどうするの?」「中身によっては君を捕まえる」「そう。きっと捕まってしまうな」リブットが鞄を開ける。「リブット。やはり君が花を咲かせる張本人だったんだ」「その通りだよ」「私は君を探していた。大人しく捕まってほしい」「出来ない、と言ったらどうするの?」「仕方がない。力づくで捕まえる」ゼットは腕を剣に変え、リブットに向かう。リブットは鞄に仕込んだ棒を取り出す。ゼットの剣をリブットの棒が防ぐ。「ゼット。僕も君を探していたんだ」「どういうことだ」「僕の愛する花を消してしまう凶悪な人物を僕の手で止めたかった」「まさかわざと気づかれるように?」「そうだよ。すべて愛する花のために」ゼットとリブットが激しい攻防を繰り広げる。その時、時空が歪むような感覚に襲われる。「一時休戦だ」「そうだね」二人は戦闘を止め、宇宙船に向かう。
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