第3話 シャドウ

 ゼットとリブットは、食料を調達する為、星に降り立つ。「お互い必要なものは異なる。日が暮れたら集合だ」ゼットは早々に食料を調達した後、リブットの尾行を始める。宇宙は広く、星によって住む種族や文明が異なる。個々の種族や文明を守る為、裏社会の者を雇うこともある。それ故に、個々の情報を明かしたりはしない為、自ら情報を得るしかない。リブットは店の中を何度も行き来している。(買う物を悩んでいるのだろうか)ゼットは尾行を好まない為、リブットを只の旅人と判断し尾行を止める。リブットはゼットが尾行を止めた事を確認すると、人通りのない空き地に来る。リブットは鞄を開け、密閉されたカプセルから種を一粒取り出す。空き地の土の中に埋める。「綺麗な花を咲かすんだよ」その時、ゼットの携帯する機器が反応する。「反応ありか。近くだ」ゼットは機器を頼りに空き地に着く。空き地に一本の芽が生えている。「間違いない。例の花だ」ゼットは腕を剣に変え、芽を真上から突き刺す。「任務完了」日が暮れ、ゼットとリブットは集合する。「何も問題なかったか?」「ああ。問題ない」

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