第2話 エンカウンター

 宇宙空間を旅する男が宇宙船を操縦している。男には記憶がない。旅の目的は、かつての相棒を捜すことである。男には任務があり、相棒も任務を続けていれば再会できるはずであると考えている。宇宙船のレーダーが熱反応を受信する。「この近辺は未開の地だ。敵か味方かどっちだ」男は電波を発信する。「応答がない。敵だ」熱反応は急接近し、射撃する。男は宇宙船を傾け避ける。「仕方がない」二機の宇宙船が向かい合い撃ち合う。「くそっ」男の宇宙船が撃たれ、近くの星に不時着する。男が脱出する。そこにもう一機の宇宙船が着地する。男が警戒する。中から降りてきた男は手を挙げている。「すまない。敵だと思って撃ってしまった。僕の名はリブット。君は?」「私はゼットだ。こちらこそすまなかった」「いいよ。宇宙空間は何かと危険だ。同行しないか?」ゼットはしばし考えてから答える。「こちらこそよろしく頼む」

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