第2話 VIP待遇にビビる

亀の背中に乗った俺とコロ。

酸素マスク無しでも、平気なんだ〜と、


不思議な感覚に包まれる。


コロもずっとシッポを振ったままだ。





『あぁ、俺、生きてて良かったかも?』




亀は海の深い深い世界へと俺たちを連れていった。



『ささ、もうすぐ着きやす!』




江戸っ子口調の亀には、ホントに驚かされるぞ。



夢見心地の俺は、竜宮城の入り口まで来た。




『おぉ〜スゲェ!!』



『太郎様のおなぁぁりぃ〜♡♡』




ゴゴゴ〜!と立派な扉が開く!!





何故か黒服のSPが扉の両脇を固めていた。



『なんスか?これ?!』


亀は……

『ままま、良いから、どうぞ。』






奥へ進んで行くと、さらに扉があった。


亀さんは……


『兄さん、開けてくだせぇ!』




俺は言われた通りに扉を開けた。



その世界を見て、たじろいだ!!






『うわぁ〜〜♡♡♡』



美しい女性達がビキニ姿で、踊っている!!



美味しそうな料理もたっくさん並んでいた!



俺の鼻の下は伸びた……

『ハッ!!!俺とした事が!!』




亀がマイク🎤を持ちながら、景気よくパフォーマンスする。




『乙姫様がおいでダゼ!!イェイ!チェケラ🤘😎🤘』





俺は興奮しながら乙姫様を待った。


アレ?舞台袖でモジモジしてる。





途端に音楽🎶がかかった。


『??ん、この曲は!!?』





【ガーーーーン!!!スゲェ!】



現れたのは、かの有名なウタちゃん。



そう、某アニメの主題歌を歌っている、、、。


『わぁ!!可愛い!ウタちゃんが!!目の前に?!!スゲェ』




コロは目の前にあるご馳走に首ったけだ。




ローストビーフ🍖をガツガツと食べだしている。



俺はオトちゃんもとい、

ウタちゃんにメロメロだった。




『ウタちゃーーーーん!!好きだーーーー!!!』







それもそのはず、、顔はウタちゃんでも、スタイルは着物がはだけた、ボンキュッボンの

ナイスバディの持ち主である。





ウタちゃんが俺を見つめる。


俺は感動して、ウタちゃんと知らぬ間に握手を交わしていた。







『くぅぅぅ〜紅白見逃したけど、俺、超幸せ♡♡♡』



亀さんがマーメイドの使用人を呼ぶと、、、





そこには、、


女体盛りが出てきた!!!






『アウッ!!俺には刺激が強ぇよ?!辞めてよ!ウタちゃんだけで、俺は充分だよ。』





亀はでは、と……パンパンと次の使用人マーメイドを呼ぶと、、





俺の大好物ばかりをマーメイド達は🧜‍♀️運んできた。




回らない寿司

本格的な粗挽き肉のハンバーグ



職人が作ったピザ



次から次へとご馳走が出てきた。




俺は、『もぅ、食えません。いいっす。』

と言うと、玉手箱の中に丁寧に

ご馳走を入れてくれた。





亀さんにお礼を伝えると、

帰り道には、気を付けて下せぇ。とだけ言われた。











♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡






『ん、、、?あれ? 』






俺が気が付くと、海岸で寝ていた。コロは俺の顔をずっと舐めていた様だ。



『くぅ〜ん、くぅ〜ん』





俺は思い出した!!



そうだった!!竜宮城から記憶が飛んでる!




そばには玉手箱があった!!



『おいおい✋まさかだろ?!』







震えながらも、玉手箱を開けてみると……




【ぼわわァん!!】

と辺り一面に煙が舞った。




慌ててポケットの中から鏡を出して見てみると、


『ふ、、、老けてねぇ?!』






何がどうなったんだ??!いざ

玉手箱の中を覗いてみると。。。






紙切れが1枚入っていた………。





俺は恐る恐る紙切れを手に取ると

こう書かれていた。








【ウタちゃんお触り券♡♡】






『··········。は?へ?!』





『お触り券??!』






ざけんなぁ〜〜エロジジイと同じにすんなよなぁ〜〜💦





と··········言いつつも、




何処かで【悪くないな♡♡】と、

思う俺だった。





END

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

令和版🐢浦島太郎🐢 たから聖 @08061012

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ