第11話
月島さんはあたしが終わるまで待っててくれたのだ。
「ご飯食べに行こう」
月島さんに言われ待ち合わせの個室のあるご飯屋さんへ向かった。
「さっきはあんなこと言ってごめんね」
注文を終えて第一声に言われた。
「あたしは諭吉を愛してないんですかね?大好きなのに!大好きなはずなのに」
涙が出てしまった。
自分でしたこと。
なのにサンドに入れるたびに命削られる思いをした。
あのドキドキ感が好きだった。
当たったときに何倍も嬉しくなるから。
あのハラハラ感が好きだった。
脳みそが溶けそうなるから。
「諭吉を愛していなかったのはあたしの方だった」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます