第42話 面白そうな祠を発見


 異形のモノと殺し殺され、食って食われる死の遊びを続けて早三日。

 服などとうに着ていない状態になりながらも、俺は戦い続けた。


 この三日で・・・いや、一方的に食われていた日数を考えれば五日か。

 この五日で随分と俺の能力も進化した。

 今では噛みつかれたところを瞬時に治せるほど再生能力が高くなったし、あとは・・・・。


「あん? 何だありゃあ」


 己の血に汚れながら森の中を進んでいると、石で作られた古い祠を見つけた。

 しかも何かを封じていると言わんばかりに、紙垂の付いたしめ縄もついている。


「これは何の封印だ・・・なんて考えるまでもねぇよな」


 そこ祠の周りから異形のモノが生み出されるように現れるのだ。

 どっからどう見ても、この祠から異形のモノが生み出されているとみていいだろう。

 いや、封印しているのだから漏れ出していると言った方が適切かもな。

 と言う訳で、


「ドーーーンッ! バッドマナ~で~す。ってか? ははははっ!」


 その祠を破壊させてもらった。

 封印しているからなに? 知るかそんなの。

 この封印をぶち壊せば、今まで相手してきた遊び相手とは比べ物にならない異形のモノってのが相手してくれるんだろ?

 それは俺がもっと強くなれる機会をくれるってことじゃないか。

 だったら壊さないなんて選択しある訳もないよな?

 普通に考えてそうだろ?


 と言う一般的な理由から壊させてらった。

 さてさて、蛇が出るか鬼が出るか。

 それとも両方出てきてくれるのか、楽しみで仕方が無い。


 そんな事を考えていると、いつの間にか俺は何者かに食われて死んだ。



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