第10話

 「だいちくん、目を覚ましてください」


 メトラさんの声が聞こえると、僕は意識を取り戻した。すると、明るい風景が視界に入ってきて、耳には鳥の鳴き声が入ってきた。


 「ここは? 」


 「着きましたよ。さあ、立って」


 そういわれて、僕は体を起こし、彼女が誘導する蒸気機関車の入り口に歩き出した。入り口には、誰か人影が二つ、ぽつんとあった。


 「だいちくん、またね」


 「……父さん、母さん………」

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目が覚めると、不気味な蒸気機関車の中にいた トドキ @todoki

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