「キーボード」におそわれた!

バチッ!

ああっ、痛い痛い痛い痛い!

急になにかとおもったらオカンがそろばんもってぼくのほっぺたを思いっきり叩いていた。

なにするんだよ!

あんたさぁ、最近ヘヤ汚いのよ。ヘアーはサラサラなのに。

オカンは出ていった。

さっそく汗を流すために運動会を主催した。

出場選手はタヌキ、キツネ、ネコ、コアラ

まずはかけっこ。

よーいどん!

飽きた。

あー、オカンはまだ帰らないのか。

テレビではとある三姉妹が三輪車に乗って三択クイズで散々な目にあっていた。

はー、今日も平和だ。

…おそわれたい。

そうだ、ぼくは、ぼくはおそわれたい!

ああ!!あたまがくるいそうだ!

もう誰でもいい、誰でもいいからぼくをおそってくれ!

目の前に合ったキーボードをガンガン頭になぐりつけた

痛い!痛い!痛すぎる!ああ!


夜中になって母がクタクタになって帰ってきた。

タコに灰皿を投げつけられたので仕返しにドリップコーヒーをおみまいしたらしい。

もう寝よう。その前にガーデニングする。

深夜2時。外では昨日僕が道路にチョークで書いたへのへのもへじがクワガタムシをつかまえていた。

ガン。ガンガン。ガン。ガンガン。

リズムよく、遠くから音がする。

ガン。ガンガン。ガン。ガンガン。

なんだかこわくなってきた。

けど、ぼくの庭は光がまったく無いところにある。

ガン。ガンガン。ガン。ガンガン。

うわあああああああああっっっ

何だ、何だよ!

あっちいってくれ!

と振り向いたその時

バシッ

イタイっっっ

バシッバシッ

頭がガンガン殴られている感覚におちいる。

これはもしかして。。。

そう、キーボードだった。

ああ、昼に夢見ていたキーボードが今ここで襲いかかってくるとは!!

バシっバシっバシっバシッ

キーボードは手を緩めることなくぼくを攻撃する。

ついにぼくは「J」ボタンになりつつあった

JJJJJJJJJJJJJJJJJ

JJ

JJJJJJJJJJ

JJ

JJJJ

J

あれ、サトシ、なにしてんのよ?

JJJJJJ

JJJJJJJJJJJJJJJJJJJ

ふーむ、裸足でスキップかけあし二重跳びってところね。

JJJJJJJJJJ

JJJJJ

J。

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