「トランプ」におそわれた!
私はマンガ喫茶に友人X(エックス)と行った。
友人Xはむかしからよくわからない。
マンガ喫茶で何しに行くかと思いきや、トランプをしたいらしい。
フラットシートを希望。
ふたりでトランプをする。
なんのゲームなんだかよくわからない。けど、あの古典的とも言えるトランプの裏側の絵を見ていると非常に落ち着くのである。
友人曰く、UNOをやりたいらしい。だが、これはUNOではなく、トランプである。
ふと、温泉に行きたくなる。
友人X「シャワー室あるよ」
ああ、そうだったか。
私はなにかと忙しい人なので、服を脱がずにシャワーを浴びた。
部屋に戻ると、友人Xが知人Yに化けていた。
知人Yは、私のいとこの同級生。
まあいい。つづきをやろう。
ふと、トランプの記号がにじんできていることに気がついた。
知人Yいわく、トランプが友人Xを食ったとのこと。
どういうことなのだ。
ぼんやりしているうちに、220もの記号が私をおおいつくす。
ぐるぐるになってとりかこみ、腸を侵食し始めた。
「やめろ、やめてくれ・・・!!」
怒鳴っても無駄だった。
すでにマンガ喫茶の各個室は壁になっていた。
なぜか池の中心にある神社にいた
腸がメタメタになっていく。腸とカードが一体化してうねりをあげている。
「ぐはぁっ…!!」
上と下から排水口から水がドバドバ流れるようにしてハートやスペード・クローバーやダイヤが流れ出てくる。
それぞれの記号が私をつつみこみ、私は光のたまとなる。
私は龍になった。
空を舞う。
そうして舞った姿を知人Yが撮影してたらしく、後日私はジョーカーのカードとしてトランプに組み込まれることになったそうだ。
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