第445話 休み休み

どうせ荷物が届く以外誰も来ないんで、家事はぼちぼちやることにして、残っている頭痛を消し去る為に昼寝でもしますかね。


家に居る時くらい、好きな格好で好きなことしたいけれど、何かやっている時に限って、予定外のお客さんが来たりする。


「●●さんちはどこ?」と訊きにくる宅配の人とか。

●●さんなんか知らないよ。

Iターンの人も入ってきてるが、名乗らないから誰か知らない。


知らないことが解決されないからって、不機嫌になられるとこっちはもっとムッとするんですけどね。

意地悪でもなく、知らないものを知らないと答えた。

わざわざ玄関まで出て行って対応してやってるのに、もう何事かよとね。

逆にこっちの方が腹が立ってるんですが、そこは考えない?


宅配だったらさ、電話したらいいじゃん。

そのへんを歩いている人を捕まえて訊くんじゃなくて、わざわざ在宅してそうな家に突撃して「●●さんちを教えろ」と言われましても。


調子崩して寝てたりすると、「ほぇ?」と一瞬何が何やらわからないわけですよ、こっちも。


どこの宅配会社の何々と申しますが、このあたりの住所で●●さんという方をご存じではありませんか?

荷物を届けに来ましたが、場所がわからなくて、すみません。


みたいな会話をした人、皆無だわ。


うちに配達にきたついでに尋ねる人もいるけれど、それは会話になってる。


「あ、ごめんなさい。最近やってきた人ってあの辺に住んでるけど、名前までは知らないの。」


大きい会社じゃなくて、孫請けとかでくるような人ほど口のきき方に問題がある気がする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る