第444話 情報がほしい
住んでいる都道府県の感染者数がカウントされて報道されなくなって、どこでどんな具合に流行っているのかわからなくなった。
下火になっているうちはいいが、この状況でそれは不親切だと思うのだ。
定点観測で多少はくみとれという話なのかもしれない。
いやいや、この学区で出てるよ、くらい教えてくれないと、用心しようがない。
マスクを不織布にしておこうとか、あまり外出はやめておこうかなとか、判断材料に欲しい。
今回、夫婦二人の状態で罹って、ある程度は作り置きや買い置きで何とかなったが、子どもが二人とも帰省していたらと思うとぞっとする。
病院、ご飯、洗濯。きっと私が全力でなんとかする案件なんだろう。
薬も抗ウイルス薬は処方されない病院に行ったので、これも良いのか悪いのかわからない。
私に至っては診療もうけていない。
あまり咳が続くようなら、行くべきだとは思うが。
咳が出過ぎて、息が続かなくて失神寸前みたいなこともあるから、まだ車の運転もぼちぼち。
肺活量だけはあるのに、それでもこんな状況ということは、普通のマダムなら完全にまだ寝込んでいるはず。
実家に用事があって電話したら、「そんな咳が出てるんなら、病院へ行け」と言われた。
まあ、そう思うよね。
ただ、どこへ行ったらすっきりするか、それも情報がなくて。
田舎で、コロナに罹ってるか罹っていないか診てくれる病院はあるけれど、コロナ後はどうすればいいのか。
咳喘息にならないように薬を出してくれるのはどこなのか。
以前に咳喘息で薬を出してくれた病院は廃業していて、完全に手詰まり。
かといって、隣の市まで車を出す体力は今はなく。
困った困ったと言いながら、一足早い稲刈りの音を聴きながら昼寝でもしよう。
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