第438話 ピークはこえた
コロナが流行り始めて、緊急事態宣言が出て、感染者は入院するか療養施設で隔離、逃亡した人がニュースで叩かれていたような頃、私は療養施設で何が提供されるのかを見ていた。
冷めたお弁当やレトルトカレーなんかが、これまた叩かれていた。
今、こうして罹ってみるとわかるが、お弁当もカレーも食べられないのだ。
ニオイがしないから味がわからないのと、喉が痛くて無理。
味がわからないながらも喉を通るのは、汁物。
ホテルで療養が多かったのだから、朝食バイキングなんかで提供されるお味噌汁やコーンスープなど出してもらったらよかったのにね。
食器に入れてくれなくても、紙コップで提供してくれたら紙コップを廃棄すればいいだけだったのに。
うちは、味覚と嗅覚がなくなる前に作った豚汁を冷蔵庫に入れておいてよかった。
昨日は勘で味噌汁を作った。なんとか美味しかったらしく、夫は喜んでくれた。
夫は味覚が回復傾向にあるから、少しずつ昨晩から食べ始めている。
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