第272話 アート
たまにはふらっと気軽に美術館や博物館に入ってみたいなと思うことがある。
都市部に住んでいれば、何かしらのそういった施設は近くにあって、特別展で今こんなことをやっていると知って足を運ぶことも珍しくはないだろう。
「ちょっと週末にでも行ってみる?」と家族で話題にすることも。
ないです。田舎にはそういったものは。
人口がなければ、そういった施設は運営できないから当然ない。
田舎の人の意識も施設が近所になければ、行く機会もなかなかないし、縁遠いものになっていく。
たまに公共施設の一角に設けられた展示スペースで行われている「●●展」などを見に行ったりすることはあるが、地元のサークルや学校の発表会的なものばかりで、不完全燃焼になる。
プロ並みのものも見つけられるけれど、学校の教室の後ろの掲示板を見ているような感じがすることが多いかな。
実際、趣味の手芸サークルの発表会とか、市内の小中学校の作品展とか。
いつか奈良の正倉院展に行ってみたいという夢がある私は、今みたいにふらっと誰もいない展示スペースに入るのではなくて、並んで待つ体力と忍耐力を今のうちに養っておかなくてはならない。
事前日時予約制になって混雑ぶりはかなり解消されたようではあるが、楽しもうと思えば体力を気力を保っていくべきだね。
新婚旅行でイタリア各地の美術館に寄ったが、パワーに圧倒されて20代なのに身も心もぐったりしたので、反省している。
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