第142話 ホームランはいいね
WBCの強化試合から全部見ているが、長打、それもホームランは格別。
ボールが飛んでいく角度やスピードで、ホームランになるかどうかを野球経験者はわかるようだけれど、私にはまだわからない。
スタンドに入るかな?と思えばその手前で落ちたり、入らないんじゃないかな?と思えば入ったり。
「見ているうちにわかってくるよ」
そう言われるが、私以外の家族はわかって、私だけわからない状況というのも悔しい。
子どもの人数も減っていって、特に親の負担が大きいチームスポーツの人気も段々となくなっていったせいか、バッティングセンターの数が減ってきている。
以前通っていたバッティングセンターもいつの間にかなくなってしまった。
私の実家近くのバッティングセンターもなくなっているから、田舎だけの話ではないらしい。
平日の昼間に一人で好きな打席に入って打つのは楽しかったのに。
下手すぎて全然打球が上がらず、猛烈なゴロばかり打って
「いつかホームランを打つぞー!」と勝手に目標を立てていたのに。
うちには何本かバットがある。
家の前で素振りをしていても怪しまれない田舎なので、運動がてら誰も見ていない時間に素振りをしてみるのもいいかもしれない。
気持ちだけは大谷選手で。
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