第135話 プレミアムフライデー

なんかそういうのあったよねと、名前を思い出すのもようやく。

残業なんかしないで早く帰って、ちょっといつもよりも贅沢なものを食べてというような話だったような気がするが、田舎は車社会だからふらっと飲んで帰るなんていうようなこともできないし、ただただスーパーのチラシに「プレミアム」な商品のセールが載って、「ああ、まだこんなの続いてるんだ」という認識。


景気の起爆剤にしたかったのかもしれないが、新型コロナウイルスのせいで、すっかりしぼんで、みんな忘れていると思う。

私も月一回、チラシを見て、「あら、まだやってるの?」という。


値段の張るクラフトビールや、物産展なんかで売れているという各地の名産品などがそのチラシに掲載されているが、あれはプレミアムフライデーとか関係なく買われていると思う。


私なんかは、ビールなんかでもいいけれど、一つずつゆっくり味わって食べないと勿体ないなと思うような美味しいスイーツが欲しいなと思う。

お店の前を通ったら、店内の雰囲気も美しくて、ケースに並べられているものも輝いて見えるようなスイーツが食べたい。


一日の終わりに、紅茶かコーヒーと一緒に一つずついただきたい。


お財布の中がプレミアムに耐えうる状態なら、もうちょっと贅沢してもいいんだろうけれど、それくらいでいいのでやってみたいなというか。


生協のカタログで、ロイズのチョコレートを見つけたら、ゆっくり食べる専用としてついつい注文してしまう。

フライデーには関係ないが、私の贅沢。


前に帰省してきた子が、めざとく見つけて、「残りいただくよー」と食べきってしまった。

好きなものは親子で似ているから、仕方ない。


スモーキーなウイスキーが好みの私は、アイラウイスキーがブレンドされたものを2回連続で購入してしまった。

日中は車の運転をする可能性があるため、もう出かけないと確定した晩に満を持して食べる。

私はウイスキーボンボンよりもこちらの方が好み。


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