第104話 腰が痛い
子どもを産んでから、あまり産後に休まなかったのも悪かったのか、ずっと腰痛持ちである。
運動する習慣もないから、体力がないとか筋力がないという可能性もあるが、産後に周りの先輩ママさんたちの「絶対に休め」というのを軽視したのが悪い気がする。
椅子から立ち上がろうとしてぎっくり腰になり、痛さに涙ぐみながらトイレに行った時もある。
赤ちゃんみたいにハイハイして移動したこともある。
とにかくいきなり痛い。すごく痛い。
ずっと痛いからと寝ているのも悪いというが、ここまで痛いと動けない。
夫に背後から脇の下に腕を入れて貰って立ち上がらせてもらった。
これ、夫が元気で力持ちだから助かったけれど、非力だったら私は動けないままだ。
咳やくしゃみも腰をおさえてしないと、激痛が走る。
こういう腰が痛い状態の時に、寝ているのが一番楽ではあるのだが、そこから体を起こすのが大変なので、椅子に座っていることが多い。
急に宅配業者がきても歩き出すことが出来る。寝ていたら立ち上がるまでに時間がかかる。
意外なことにぎっくり腰でも運転はできる。
車のシートが体に合うようで、座ると痛みをほとんど感じなくなる。
ずっとかがんだままの姿勢を強いられる草抜きをしたり、重い物を運ぶことが多かったりすると、どうも腰の調子が悪くなってしまう。
筋力をつけることが大切だとは思うのだが、そう努力をすると腰を傷めたりする。
暖かい時期よりも寒い時期の方が腰を傷めることが多い気がする。
どうしても冬は外も室内も寒く、気を緩めると動けなくなってしまう。
一時期、なにやらお高い怪しい椅子を売りつける会社がスーパーにブースを仮設して無料体験をさせてくれてたので、面白がって二度ほど座りに行ってきた。
若い営業のお兄さんのトークを聞いて、腰をホカホカさせて帰ってきた。
悪くはないが、そのお値段出すのなら、整体とか岩盤浴に通った方がいいかなという。
それでもそんなお高い商品を購入した人がいたのだろう。
しばらく重点的にその会社は無料体験を行っていたなあ。
今は、怪しい健康商品のお店が市街地に入っている。
最初はとんでもない安い商品を配るということを目玉にして、お店に高齢者を呼び込んで、もっと高い商品を買わせるという例のやり方のお店。
車で前を通ると、若いスタッフが手招きするのがちょっと怖かった。
荒稼ぎしたら、次の街に行くんだろう。
高齢者をターゲットにする商売はどれも好きになれないな。
田舎だと同居や近居が多いから、街よりも親族に怒られるまでの時間がかからないはずで、思ったほどお金にならないから他所でやってほしい。
そういうお店やブースを見ると、胸がキュッとする。
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