第100話 田舎のトリセツ
100話だ!なんかちょっと嬉しい。
福井の田舎で出された例の七か条ではないが、もしもあなたが縁もなかった見知らぬ田舎暮らしをすることになった時、どうすれば暮らしやすくなるか、人生の半分以上を田舎暮らしをしている私からアドバイスをしよう。
(例の七か条を参考にアドバイス)
まず第一に
思ったよりもいい所だということを、会う人会う人に何度も何度もアピールする。
早く溶け込みたいなあ、いろいろ教えてくださいと言うこと。
悪い印象を持たれなくて済むと思う。
第二は
祭りがある地区に住むなら、がっちりお手伝いを申し出て、細かい雑事も厭わずに
働くこと。
地域の草刈りや清掃など予定があるので、忘れずに参加して、地域の人と交流を持つこと。
街の人なのにやってくれるんだと思われる。
第三は
とりあえず自治会長さんには最初に挨拶にいって、地域の雰囲気などを聞きこんで
一年通しての活動など確認しておくこと。
参加できそうでないことについては、早い段階で謝っておくといい。
第四は
「前に住んでいたところでは」「こんなの街ではありえない」みたいなことを言ったりすると一発でそっぽを向かれる。
おかしいなと思ってもそこでは言わない。仲良くなってきてから、「こうした方がみんなラクかもしれませんよ」と柔らかく提案するくらいにとどめる。
あまり目立たないように、車や洋服にお金をかけない。
お金を持っていそう、おしゃれに気を遣っているというのが、割と気に障るようだ。
第五は
挨拶は知っている人にも知らない人にもすること。
かなり立ち入ったことにまで話をしてくる人がいるが、やんわりかわしながら
出してもいい個人情報は語っておく。
それだけで警戒心を解いてくれる人も多い。
第六は
昼間に地域にいると、質問攻めにあいがちだから、それを楽しめるのであればいいが
重く感じるのであれば、地区外に仕事に出るなど調整をする。
昼間にいなければ詮索されづらいし、仕事が理由だと納得してもらえる。
第七は
雪かきなどしなくてはならない場所に住むのであれば、最初に自分の家が担当すべき場所をしっかり確認して、やり過ぎたりやらなさ過ぎないように注意すること。
やり過ぎてしまうと、次から期待されるし、やらなさ過ぎると非常識だと言われる。
そんな感じかなあ。
できることなら、田舎には住まずに、都合がいい時だけ通う方がいいとは思う。
安いからと別荘を買うのでもなく、ホテルなど使った方が楽だと思う。
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