第68話 負傷
この冬、思いがけずケガをした。
粗忽者なので、よく手の小指を雨戸や引き出しやドアに挟んでしまう。
スタッドレスタイヤを車に積み下ろしする際にホイールで挟んだのかも。
痛い痛いと思っているうちに毎回治るから、あまり気にしなかった。
腫れていたのかもしれなかったが、私の指はすらっと美しい指ではなく
ずんぐりむっくりな芋虫のような指だから、本人は気付かず。
年かなあ、冬だからかなあ、治りが遅いなあと思って過ごしていた。
3日痛みがひかなかったら骨折の可能性が高いと子どもから言われて
慌てて病院に行った。
骨は昔から丈夫だと言われていたから、最悪でもひびくらいで
湿布を貰って帰ってこようと考えていた。
年齢も年齢だからか、いきなり骨密度を計測され、レントゲンも撮った。
きれいに骨折していた。
「ここに線が入っていますね。これが骨折です。」
ギプス固定しますからと別室へ誘導されて呆然。
痛み止めもこれまで骨折に気が付かなかったくらいだから
貰わずに帰ってきた。
ギプスをされてしまうと車の運転がやりにくい。
たかが手の小指だが、ハンドルを回しにくい。
車の運転の妨げになるような負傷はしないようにしようと心に誓う。
痛みよりもすべてがやりづらくなるのが問題。
田舎で気取った丁寧な暮らしをしようとは思わないが、自分を労わる
丁寧な暮らしをしないとならないなと反省をしたのだった。
病気にならないようにケガをしないように。
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