第67話 はやり病

持病のある伯父が入院して、同室に入院してきた人が今話題の

あのはやり病に罹っていて、あっけなく亡くなった。

ワクチン接種をしようと予定していて、間に合わなかったそうだ。


亡くなった理由が理由なだけに、火葬は済んでいるそうだが

葬儀はしていない。


私が最後に伯父に会ったのは、祖母の入院している病院で

幼稚園児だった私の下の子の相手をにこにことしてくれたのを

思い出す。


ケガや病気で入院することになったら、そういうリスクもあるんだと

怖くなった。


うちは夫婦どちらの実家から離れた田舎に住んでいて、親類も近くには

全く存在しないので、もしもこのはやり病に罹ったら、いろいろと詰んでしまう。


車を出さないと病院にも買い物にも行けないけれど、本人の体調がよくなかったら

いくらマスクして短時間ならOKということになっていても、難しいだろう。

ネットスーパーもないし、Amazon頼みになるのかもしれない。


一人暮らしの大学生とか社会人とかも同じかな。

いきなり食べるものに困るし、体調が急変したら生命の危機に陥るかも。


ひたすらウイルスを貰ってこないようにマスクをして、手をアルコールで清める。

一時期よりはマシになったとは思うけれど、罹患してしまったら誰に何を

言われるかもわからないからね。


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