第63話  SNS

情報収集の為に早くからネット環境は整えて、SNSもうまく利用していた。

書きこんで自分の情報を出すと特定されないとも限らないから

ほぼ読むだけの人。


仕事を始めるにあたって、採用などの情報を集める為に

とあるSNSを利用していて驚いた。


私の悪口を書きこんでいるのを偶然見つけてしまった。

書きこんだのも誰かわかる形。

子どもの登校の通学班で一緒の保護者。近所も近所。


すごい近隣にとどろくくらいのクレーマー女(私)が我が子可愛さに

学校に不適切な要求をしているので、鉄槌を下したいという

ざっくり言うとそういう内容。


彼女の子に何も不利益もなく、うちの子が少し大変になるけれど

利便性を考えるとそれでもいいですか?というお願いを学校にして

通った話の蒸し返し。

自分を通して話をしてほしかったのか、ただよそ者の意見は

すべてねじ伏せたかったのか。


彼女の言葉にいろいろな人が返答するが、「それは別に問題ないでしょ?」と

そんな返答ばかりで、プチ切れたようだった。

リアル世界でも優しく諭されてもダメな人だから、まあそうなるだろうなという

結末。


見つけた翌日急いで学校へ出向き、SNSでこんなことを彼女は言っていて

うちが逆恨みされかねないので、お願いを却下しますから、彼女からの

問い合わせには「あなたのいうとおりですね。」と怒らせないように

気をつかってあげてほしいと言ってきた。

車にいたずらするとか、家に火をつけるような勢いだったのだ。

下手したらうちの子を刺すとかも考えられるような人だと思ったし。


結局、彼女の子が学校を卒業すると、私が前にお願いしたことが

同じ地区の子どもたちに適用された。


私が間違っていなくても危ないと思う時はさっとひかないといけないと

今でも思っている。

いい人でもそうでもない人でもよそ者に対する攻撃は躊躇わないし、

見て見ぬふりも平気だから。


今はSNSであまり近所のことを詳細に語らないとか常識になっていると思うが

その前のお話。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る