第60話 時が流れる

前に書いた、地方欄の片隅に居住地と父親の名前と新生児の名前が未だに掲載される件。

あれで、我が子の同級生がパパになったことを知る。


私の友達でももう孫がいるという人もいるし、おかしな話でもない。

が、少し前までみんな学生だったのに、こうしてしっかり社会人になって結婚して

子どもがいるんだなあと思うと、自分がいきなりおばあさんになったような気持ち。

私の親は、私の年齢には孫がいたから変な話でもないのに。


我が子はまだまだ社会人にもなっていないから、パートナーを見つけるのも先で

ずっと先の話になりそう。


私の親は「ひ孫を見るまでは死ねない」といい、長生きすることを誓っている。

実家に電話する度に「結婚するような相手は見つかってるのか?」というようなことを言う。

まだまだ見つからず、結婚が先になればなるほど、親が必死で健康に気を付けてくれそうなので、それも孝行かもしれないなと思う。


私が実家にいた時よりも親は健康オタクになっている。



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