第59話 雪道を走る

雪道を走るとはいっても、車での走行。


街の方から田舎に遊びにやってくる車が夏タイヤ装着で力尽きているのを

見ることになる。


あれほど雪になる、スタッドレスタイヤを履けとニュースでも

うるさいくらい言っていたのに。


除雪車が入ったら大丈夫とか思っているのだろうか。

ここまでくる高速道路だって、スタッドレスタイヤを履いていないと

通行させてくれないのだ。

一番除雪車が丁寧に入る道路なのに断られる状況をどう思っているのだろう?


雪道をゆったりゆったり走る他県ナンバーの車。

信号で停止したり、坂道になる前に少し車間距離をとるようにしている。

どんな動きをするか予想できないから。


下道をだましだまし走ってきた夏タイヤの車。

スタッドレスタイヤを履いているものの雪道に慣れていなくて

地元の車を後ろに従えてだらだら走るしかない車。

怖い。本当に怖い。


大雪の日は地元でスタッドレスを履いていて雪道にも慣れている車でも

峠で登れなくて車を乗り捨てて帰っている人もいるっていうのに

どうして街の人はチャレンジャーなんだろう。


もっと天気が良い日に遊びにくればいいと思う。

ドライバーもひやひやせずに済む。


雪景色を自分の目で見たいというのがあるのかな。


車を駐車場に入れて歩いても、歩道は雪かきした雪が積まれていて歩けない。

やむなく車道と歩道の間くらいの場所を歩くと、いつ車につっこまれるかと

いうくらい怖い思いをする。

足元は最悪である。


いろいろ無理しないでと言いたい。


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