第58話 会話は家族だけ

街に住んでいても、子どもが大きくなればあまり近所の方とも

関わることもなくなってくるから、同じなのかもしれない。


田舎に住んでいて外へ出て仕事をしていないとなると

会話するのは家族だけになってしまいがちである。

若い頃は趣味のサークルにも入っていたが、段々と都合もつかなくなって

やめてしまった。

そうなると本当に自分から連絡したりしないと、誰かと話す機会が

なくなるのだ。


田舎でそんなに友達がいないのも事実。

友達も働いているから、きちんとアポイントとらないと

ご飯を一緒に食べにいったりはできない。

買い物先で偶然会うなんてこともレア。


私と同じ仕事をしている仲間とはSNSで繋がっているのだが

声を出して話すわけではない。


頭の中でいろいろと考えすぎてしまいがちなので

普段は楽しいことを考えるようにしている。


夫婦二人暮らしで二人ともおしゃべりだから、こうやって

田舎で引き続き暮らしていけているのだろう。


パトロール中の猫に話しかけたり、うちにいるぬいぐるみたちに

話しかけたりしている。

声を出さないと段々声も老化するらしいからと、一人で車を運転して

出かける時は大きな声で歌っていることもある。


いい箇所で信号にひっかかると地獄である。

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