第39話 若い奴隷と丸太の壁

 朝、朝食を持って異世界へ。

 転移した先には、2人の裸体美女がいた。


 金髪も銀髪も艶があり、ボサボサだった銀髪もゆるふわロングになっている。

 尻尾にも艶があり、モフモフ感も増している。

 2人の身体も、メリハリが凄い。

 金髪は、張りのある雫型メロン。

 銀髪は、まさにメロンというふんわり丸いお椀型。


 いやいや、なんでそんな美に磨きがかかっているの?

 俺は驚き過ぎてガン見していた。


「お、旦那様! 本当に若がえっちまったよ!」


「わっちも驚いて、フィオナはんと裸になってたんです」


「……2人とも大きいです」


 アンナは2人を見上げながら呟いていた。


「ちょっと、ごめん。服着といてね」


 それだけ言い残し、ダンジョンへ。


 トワさーーー(以下略

 20回ほどリスポーンして、異世界へ。


 そこには、着物を着崩したような姿の2人と自分の胸を見下ろしつつ触るアンナの姿があった。

 着物に収まりきらなくなっちゃったかぁ。

 眼福過ぎる。が、今の俺は大賢者なので大丈夫。


 普段着も何か考えなきゃな……。


「改めて、おはよ。今までも綺麗だったけど、より綺麗に魅力的になったね」


「お、おう。そう素直に言われると照れちまうね」


「そ、そうですね。若返ったのに驚いて裸を見せてしまったのが恥ずかしゅうなりますね」


「すっごい魅力的だった! 思わず襲って溺れたくなるくらいに! ま、だから戻ったんだけどね」


「……お2人が羨ましいです」


「アンナも十分魅力的で可愛いよ。アンナといる時もダンジョンに戻ることあったでしょ?」


「た、確かにそうでございますね……シ、シゲオ様にそう仰っていただくとなんだか恥ずかしくなりますね」


 3人とも頬が赤くなりました。

 俺も赤くなっていることでしょう!


「さて、これ今日の朝食ね。作業着とかのサイズは大丈夫だった?」


「はい、問題ございません。作業のほうも庭の手入れはほぼ終了して、この家とトイレの修復も完了しております。今日は畑を3人で手入れしようと話しておりました」


「おぉ早いね! みんなありがとう! じゃあ俺とせっちゃんで村の周りを整備するね。あとこの辺の魔物って何がいるかわかる?」


「それはあたしが知ってるよ。この辺じゃたいした魔物は出ないね。出たとしても、ボアかベアくらいなもんさ。その分、獣が多いね。鹿や猪がいるよ」


「ボアと猪って同じじゃないの?」


「ボアの方が一回り大きいね。あと魔物との区別は魔石を持ってるかどうかの違いだね」


「そうなんだ。なら防壁は、そんなに高さはいらないか。俺も食事とか済ませて準備できたら、こっちで作業するね」


 俺は、ダンジョンに戻り、食事などを済ませて、準備した。

 ラズから、ミスリルを使った農具と大工用具をもらった。

 相変わらず、仕事が早い。

 頭を撫でていると、俯いたラズが俺の服を掴んだ。

 どうしたのか聞いてみると、みんながスキンシップとっているのを見て、自分もして欲しくなったと恥ずかしがりながら話してくれた。

 可愛い生き物と化したラズをギュッとハグして、頭もナデナデしておいた。

 しばらくすると、ラズも満足して、たまには僕も構ってくださいねっと耳まで真っ赤にしながら言ってくれた。

 愛いね! とても愛い! もっかいギュッとハグしておいた。



 俺とせっちゃんは準備を終えて異世界へ。

 俺も作業着と地下足袋を新たに購入し、チェーンソーや斧などを収納して持ってきた。


 家から出て、改めて村の周囲を見回す。


 村の入口は港町へ続く道のみで、入り口からみて右に山、左と奥は森に囲まれている。

  

 森の木は十分にあるから、端から切り倒して、見通しを良くしようか。

 村を囲う壁が出来たら、間伐もして里山化しようかな。


 俺は、3人にラズが作ってくれた農具や大工用具を渡しにいった。

 道具を手にした3人は、がっつり固まっていたが、何かを言われる前に、作業よろしく! と言って伐採に向かった。


 俺とせっちゃんは、それぞれ森の端にわかれた。

 俺は村の左の端から、せっちゃんは村の奥の端から伐採を開始した。


 俺は木の大きさと村の柵までの距離をみて、安全確認してから、巨大なアックスを身体強化しながら振り上げ、出来る限り幹の下を狙って斜めにきる。

 すると、幹が斜めにきれて村側に倒れた。

 うん、目測よーし!

 ガンガン行こう!


 せっちゃんの方も、ドン、ドン、と音を立てながら木が倒れている様子が見える。


 10分程で俺とせっちゃんは合流した。


 後は丸太のまま壁にしちゃえば良いかと考え、俺は、木の太さが細く変わる部分からチェーンソーで切り落としていく。


 せっちゃんは、右手を蒼く輝かせて手刀で枝を払っていく。


 色んな音が聞こえたせいか、3人が様子を見に来たが、しばらくすると自分達の作業に戻っていった。


 1時間程で、切り倒した分の加工は済んだ。

 切り分けた幹が細くなっていく方を良い感じに加工して杭にする。

 杭をせっちゃんに打ってもらって、杭と杭の間に丸太を入れていく。

 お昼の休憩を挟みつつ夕方まで作業をし、港町に続く道の部分は開けて、村の四方を丸太の壁で囲うことが出来た。

 せっちゃんとハイタッチして、家に戻った。


 家に戻ると、アンナ以外から凄い、驚いたなどの感想をもらった。

 アンナはドヤ顔をして胸を張っていた。

 

「とりあえず仮の壁としては完成かな。ゆくゆくは変えていくけど、それまでに何か不都合があったら言ってね」


「わかったよ。本当凄い人に買われたもんだよ。あたしはいつでもこっちのお誘い待ってるからね」


 着物に着替えたフィオナが着崩した状態で胸を持ち上げる。

 溢れる溢れる! 輪が! お輪様が見えてるッ!!


「フィオナはん、抜け駆けわずるいわぁ。わっちもお待ちしておりますよ?」


「その時は、私もよろしくお願い致しますね」


 ここは危険地帯ですね。

 大賢者モードも夕方となり健常者へと戻っております。


 せっちゃんに、肩をトンとされました。

 ありがとうせっちゃん! 帰りましょう!


「魅力的すぎるお誘いこちらこそありがとう! 時が来たらぜひ! では一旦さらば!」


 ダンジョンへ帰還。

 トワさー(略


 大賢者モード。

 いっそ溺れてしまいたいけど、そうすると本当にそればっかりになりそうなんだよな。

 スキルもそっち系取ってさ。

 でも、この先を考えると、やり過ぎたら飽きが来るんじゃないかと不安になる。

 俺も、相手も。

 寿命もないようなもんだし。

 手を出すならきっと従魔にしてこっちに連れて来ちゃうだろうし。

 何より幸せになってほしいと思ってしまうからな。

 ……まぁ時間はいくらでもあるから、ゆっくり考えよう。


 

 俺達は、夕飯を持って異世界へ。

 異世界組は、今日あったことをわぁわぁきゃぁきゃぁと楽しそうに従魔達と話していた。

 この光景はいつ見ても良いもんだ。


 異世界組におやすみを言って、ダンジョンへ。

 今日はなんだか心がざわつく。

 ラズにお願いして、癒しの抱き枕になってもらった。



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現在の主人公装備一覧


初心者の剣

初心者の木の盾

ウエットスーツ一式


ミスリルの短剣

ミスリルの剣

ミスリルのカイトシールド

ミスリルコンポジットボウ

ミスリルハーフプレートメイル

ミスリルアームガード

ミスリルグリーブ

ウルフマント

リザードマンの皮手袋

スノーシュー

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スキル一覧


テイム

体術

短剣術

長剣術 

盾術 

弓術

魔力

魔力操作  

魔力向上 

上級回復魔法

(回復魔法には、解毒などの魔法も含む)

生活魔法

補助魔法

身体強化

腕力上昇 

脚力上昇 

体力向上 

回避補正

鷹の目

鑑定

錬金術

収納

矢弾作成

水中行動

気配察知

異世界言語

冷寒耐性

熱暑耐性

ダンジョン帰還

遮音結界

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持ち物一覧


若返りの薬

チェーンソー

ミスリルの両手剣

ミスリルの槍

ミスリルタワーシールド

ミスリルの腕輪

ガーネットとミスリルのネックレス

隠者のローブ

ツルハシ 3本

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設備一覧

内装 ロッジ風

初心者物干しセット

鍛治設備一式

小さな個室

トイレ

脱衣所付き風呂場(洗濯機、洗面台は脱衣所)

冷蔵庫

キッチン設備一式

大きな座卓一式

配信用カメラ

ブルーレイ対応液晶テレビ

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従魔一覧


ヴァルキリー風ゴーレム(せっちゃん)

念話、食事

ドワーフ(ラズ)

鍛治能力向上

リリス(トワさん)

拘束魔法、拘束魔法強化

ヴァンパイア(桜)

異空間収納、料理


アンナ 赤髪ロング (異世界奴隷)

フィオナ 狼人族

リン 狐人族 シロとクロ

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作業着、食材等 Dポイント 2,300

残 Dポイント 49,115

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