第28話 異世界2日目
次の日、俺とせっちゃんは異世界へ。
トワさん達は、配信するようだ。
必要な物を聞いて、購入しておく。
みんなに見送られて、宿へ転移した。
「おはよーアンナ」
「ひゃっ! あ、シゲオ様、お、おはようございます」
「どう? こんな感じだけど、理解できた?」
「は、はい。なんとか受け入れることができました」
「よかった。とりあえず、この世界の常識じゃない事を、俺達がやりそうになったら止めてくれるかな? やる前には出来る限り確認するけどね」
「しょ、承知しました」
「よし、今日はどうしようかな……あ、アンナは耐寒薬って知ってる?」
「はい。錬金術師が作る薬ですね」
「それを作るのに、この世界のトウガラシ、ニンニク、ショウガ、辛子草が必要なんだけど、手に入れられるかな?」
「……シゲオ様は、錬金術師なのですか?」
「いや違うけど、なんで?」
「この世界の錬金術師は、レシピを公開していないのです。弟子になった者にのみ教えていくので、材料が何かは知らないのですよ」
「そうなんだ。じゃあ知っていることを知られたら、やばい?」
「そうですね……目をつけられることは間違い無いかと」
「上級回復薬とかも?」
「それはもっとやばいです」
「なるほど……やっぱアンナがいて良かったよ。色々売ってみようって思ってたから」
「この世界の常識を、教えてほしいというシゲオ様の言っていたことが、実感できました」
「そういうこと。これからもよろしくね。それで、材料は手に入る?」
「はい。先ほど教えていただいた材料ならば、街の市場に売っているはずですので、手に入れることは簡単です」
「おぉ! じゃあ金貨1枚くらいかな?」
「いえいえいえ! 銀貨10枚もあれば十分でございます」
「じゃあ、銀貨20枚渡しとくね。俺達は、冒険者ギルドでこの辺の魔物や植物とかの情報聞いて、外に出るから、買い物終わったら、適当にブラブラして時間潰してね。屋台とかで食べ物買って食べてもいいし、美味しい料理あったら後で教えて」
「え!? そんな奴隷聞いたことないのですが」
「まぁまぁ、良いご主人様に買われたってことで運がよかったぁって思ってよ。あ!」
「な、なにかありましたか?」
「いや、アンナのこと知ってる人に会ったら、欠損治ってるのバレてやばいかと思って」
「あ……それは、そうですね。どうしたんだと問い詰められそうですね……」
「ヨシ! とりあえず服買って、フード付きのローブで隠そうか」
「それなら、多少は安心かもしれませんが、奴隷の私によろしいのですか?」
「よろしいのです! さ、行こうか!」
オロオロするアンナの手を引いて、部屋を出る。
宿の主人に、1週間宿泊することを伝え、銀貨25枚の支払いを済ませておく。
ちょっと割引してくれたのかな。
砂糖はここでも仕事してくれたようだ。
アンナを連れて、服屋にやってきた。
この世界の平民は、まだ綺麗な古着を売り買いしているらしい。
アンナは、これぞ町娘という姿になった。
赤をメインにしたその服装は、アンナの髪色と合っていた。
確かディアンドルというドイツの民族衣装に似ている感じだ。
配信で胸の大きなお嬢さんが着て、そう言ってた気がする。
髪留めも売っていたので、それも購入し、アンナはポニーテールになった。
最後に、黒のローブを購入し、ぱっと見アンナとは分からない姿になったはずだ。
下着類は、今度ショップで購入してこよう。
お会計は銀貨20枚だった。
恐縮しっぱなしのアンナと服屋の前で別れ、俺達はそれぞれ行動に移した。
俺とせっちゃんは、冒険者ギルドで、この辺の情報を手に入れ、街の外へと向かった。
街の周囲は、草原と川があり、遠くに森がみえる。
その森には、ビックボアという猪をでっかくした魔物が出るらしい。
猪鍋……いいね!
ってことで、森へ向かった。
道中でも、薬草や毒消し草をいくつか採取し、森へ到着した。
気配察知には、まだ何も引っかからないので、慎重に森の中へと入っていく。
この森にも、魔力茸があったので、それも採取。
そのまま進んでいると、アップリンというリンゴのような果物がなる木が目に入った。
気配察知に1体、その木の近くにいるのがわかった。
近づくと、お目当てのビックボアがいた。
どうやら落ちたアップリンを食べているようだ。
こちらに頭を向けて、夢中でアップリンを食べている。
俺は、弓を構え、矢を放った。
矢は、ビックボアの眉間に突き刺さり、ビックボアは倒れた。
俺は、短剣を取り出し、ビックボアの首を斬り裂き、せっちゃんに足を持ってもらって血抜きを始めた。
その間、気配察知をしつつ、アップリンの実をいくつか採取し、ある程度血抜きが出来たところで収納に入れ、街に帰還した。
そのまま、冒険者ギルドに行って、解体を依頼し、常設依頼の薬草と魔力茸の納品を達成。
ビックボアは、肉以外を売却して、報酬合計は銀貨40枚となった。
宿に戻ると、すでにアンナが帰ってきていた。
「ただいまー」
「おかえりなさいませ」
「アンナ早いね。ちゃんと食べたりした?」
「はい、十分に頂戴いたしました」
「それなら良かったよ。今更だけど、アンナって言葉遣い丁寧だよね? なんで?」
「それは、冒険者時代に、貴族様の依頼を受けることもありましたので、習いました」
「そうだったんだ。普通は奴隷商で教わるのかな?」
「はい、基本的にはそうなります」
「なるほどね。あ、美味しい料理の屋台あった?」
「ありました。レッドブルという魔物の串焼きの屋台です。特製のタレがかけてあるのですが、とても美味しかったですよ」
「牛系かな? あとで、場所教えてね。じゃあ、俺達はそれを買って戻ってきたら帰るね。夕飯は宿で食べるのかな?」
「はい、そのつもりです」
「じゃあ、俺達は済ませちゃったって宿の主人に上手いこと言っておいて。あと、これアップリンね。2個置いておくよ。好きに食べてね」
「わぁ、私好きなんです! ありがとうございます!」
喜んでるアンナ、なんとなく幼くなった感じで可愛いね。
その後、アンナが購入した素材をもらい、屋台を教えてもらって、何本か購入して宿に戻り、ダンジョンへ帰還した。
レッドブルの串焼きは、当たりだね!
特製のタレが甘辛く、お肉もジューシーさがあって、美味しかった。
桜に、ビックボアの肉を保管してもらって、ショップから、アンナ用のキャミソールなどの下着類を購入し、就寝した。
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現在の主人公装備一覧
初心者の剣
初心者の木の盾
ウエットスーツ一式
ミスリルの短剣
ミスリルの剣
ミスリルのカイトシールド
ミスリルコンポジットボウ
ミスリルハーフプレートメイル
ミスリルアームガード
ミスリルグリーブ
ウルフマント
リザードマンの皮手袋
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スキル一覧
テイム
体術
短剣術
長剣術
盾術
弓術
魔力
魔力操作
魔力向上
上級回復魔法
(回復魔法には、解毒などの魔法も含む)
生活魔法
補助魔法
腕力上昇
脚力上昇
体力向上
回避補正
鷹の目
鑑定
錬金術
収納
矢弾作成
水中行動
気配察知
異世界言語
冷寒耐性
熱暑耐性
ダンジョン帰還
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持ち物一覧
若返りの薬 1本
チェーンソー
ミスリルの両手剣
ミスリルの槍
ミスリルタワーシールド
ミスリルの腕輪
ガーネットとミスリルのネックレス
隠者のローブ
ツルハシ 3本
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設備一覧
内装 ロッジ風
初心者物干しセット
鍛治設備一式
小さな個室
トイレ
脱衣所付き風呂場(洗濯機、洗面台は脱衣所)
冷蔵庫
キッチン設備一式
大きな座卓一式
配信用カメラ
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従魔一覧
ヴァルキリー風ゴーレム(せっちゃん)
ロリドワーフ(ラズ)ラズベリーショート
セクシーリリス(トワさん)ゆるふわロングダークレッド
(拘束魔法)
土下座スケルトン(桜)浴衣(桜柄)
(異空間収納、料理)
アンナ 赤髪ロング (異世界奴隷)
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下着類、アイス等 Dポイント 1,200
残 Dポイント 39,695
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