第21話 ポイント稼ぎと設備設置

 せっちゃん無双を見て、せっちゃんに労いの言葉をかけた俺達は、ワイトのドロップ品を確認する事にした。 

 ワイトのドロップは、魔石とローブだった。


 俺達は戦利品を収納し、次の階層へと向かった。


 10階層は、洞窟で、通路の奥にボス扉があった。


「おじ様が言ってた通り、10階層はボス戦のみだな。一旦部屋に戻ろうか」


 みんなから了承を得て、部屋に戻った。


 ラズが出迎えてくれて、桜との挨拶をした。

 桜は、土下座が癖なのか、ラズに対しても土下座していて、ラズがあわあわしながらの挨拶となった。


 挨拶も落ち着き、休憩用のちゃぶ台をみんなで囲んだ。

 が、人数も増えてきたこともあり狭さを感じた。


 そこで、今までのものを売却し、ラグ、大きな座卓、座布団を購入した。

 ちゃぶ台は、購入時と同じ額で売却できた。

 

 ちゃぶ台 Dポイント +100

 大きな座卓・座布団5つ・ラグ Dポイント 10,000  


 結構な買い物となったが、また稼げばいいかと気楽に考えた。


 みんなが座り、落ち着いたところで話をする事にした。


「桜は、正座して座るんだね。ふむ」


 桜を見つめながら、どうして行こうか考えていると


「女の子の身体をぉ、そんなに見つめちゃダメよぉ」


 とトワさんからお言葉をいただきました。


 視線の先には、カタ、カタ、と身体を揺らしてモジモジしている桜がいた。


 スケルトンの謎が深まるばかりだ。


 とりあえず、ワイトのローブを着てもらう事にした。

 ローブは黒で、新品のように新しい。

 さすがドロップ品ってところだろうか。


 ローブを纏った桜は、落ち着きを取り戻したようだ。


「桜はスケルトンの中でも、独特な存在だったけど、何が出来るんだろう?」


「私が知っているスケルトンとも少し違うわねぇ」


「そうなんだ。俺もスケルトンは感情がなく兵士のようなイメージだったんだよね」


「そのイメージで合ってるわよぉ。でもぉ、稀に元にしている人骨に性格が引っ張られることもあるそうよぉ」


「じゃあ、桜はその稀な例になるんだね。桜は戦闘出来る?」


 カタカタと骨を鳴らし、ローブの内側からフライパンを取り出した。


「え? フライパン? ってかどっから出したの?」


 桜は空間に手を翳す。すると黒いブラックホール状のものが現れ、そこにフライパンを戻した。


「凄いわねぇ。あれは異空間収納ねぇ」


「もしかしなくても、収納の上位版ってことかな?」


「そうよぉ、中に入れた物の時間も止まるわぁ」


「おぉ! それは凄い。ポーターとして魔石やドロップ品を集めてもらうのもありだね」


 桜は、カタカタと頷き、再度フライパンを取り出した。

 そして、フライパンを料理を作るときのように振り出した。


「もしかして、料理も作れるの?」


 カタカタと頷く桜。


 完全なサポーターですね。

 有りです!


「いいね! じゃあ、ポイント無くなっちゃったし、明日は1日稼ぎに回して設備も整えようか」


 みんなから了承をもらった。桜は土下座していた。


 夜になり、俺は、ワイトの魔石を売却し、寝ることにした。


 トワさんとラズは鍛治部屋へ。

 俺は個室へ。

 桜は寝ないようで、せっちゃんと一緒に過ごすようだ。


 次の日、起きてくると、ミスリルの塊が4つ広間に置いてあった。


「おはよう。これどうしたの?」


 せっちゃんがサムズアップし、桜が土下座した。


「取ってきてくれたんだ? 従魔だけでもダンジョン行けるんだねぇ。ありがとうね2人共」


 魔石については、2つずつ吸収したようだ。


 今後も、同じようにしていいけど、無理のない範囲でねと伝え、ミスリルの塊も鍛治部屋に片付けた。


 そして、朝食。


「そういえば、桜はご飯食べれるの?」


 カタカタ頷く。そして、指で少しと伝えてくれた。


「魔石も食事も大丈夫なんだね。じゃあ、とりあえず俺の分から少し食べて」


 土下座されたが、俺の確認ミスなので、食べてもらったが、本当に少しだけだった。


 食べたものが何処に消えるのか不思議で、ローブを鎖骨くらいまで下げて見せてもらったが、口に入った後、キラキラとした小さな光が喉元に現れるだけだった。

 スケルトンの謎が、また1つ深まった。

 ま、でも味が分かることも教えて貰ったから、料理は美味しいものができるだろう。


 そして、俺達は準備を整え、6階層へ。

 今回からは装備も一新されているので、コカトリス、トレント、グレートスパイダーも狩ることにした。

 往復する必要がなくなったので、効率を上げることが出来そうだ。


 休憩を挟みつつ、夕飯まで狩りを続けた。

 グレートスパイダーは、せっちゃんの蒼く輝く槍の投擲で瞬殺。


 通常モンスターの魔石は2人のおやつ用に、10個確保しておいた。


 夕飯を終えて、キッチン設備や調味料、食材、食器類等の必要な物を購入した。

 食材関係は、桜の異空間収納へしまってもらった。


 キッチン設備一式等 Dポイント 10,000消費


 





——————————————

現在の装備一覧


初心者の剣

初心者の木の盾

初心者の弓

地下足袋

ウエットスーツ一式

ミスリルの短剣


ミスリルで強化済み↓

コンポジットボウ

ウルフの鎧

ウルフマント

リザードマンの皮手袋

リザードマンのアームガード

リザードマンのレッグガード


ミスリルのアームガード


初心者物干しセット


テイムスキル

体術スキル

収納スキル

矢弾作成スキル

水中行動

気配察知

短剣術スキル

回避補正


生活用品一式

若返りの薬 1本

チェーンソー


大きな棍棒

大きなカイトシールド


魔鉄の剣

魔鉄の槍

ミスリルの槍

ミスリルの盾

ミスリルの腕輪

ガーネットとミスリルのネックレス

黒いローブ

ツルハシ 3本

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設備

鍛治設備一式

小さな個室

トイレ

脱衣所付き風呂場(洗濯機、洗面台は脱衣所)

冷蔵庫

キッチン設備一式

大きな座卓一式

——————————————

従魔


ブルーグリーンのヴァルキリー風ゴーレム(せっちゃん)


ロリドワーフ(ラズ)ラズベリーショート

でっかいフード付きパーカー 黒

茶色のツナギと黒のタンクトップ


エロスリリス(トワさん)ゆるふわロングダークレッド

ロングカーディガン 白


土下座スケルトン(桜) 異空間収納

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(魔石は14個マイナス)

ワイト 1体 Dポイント +300

スケルトン 147体 +735 (1体につき5)

ミスリルバグ 4体 Dポイント +2,000

コカトリス 124体 Dポイント +6,200

トレント 98体 Dポイント +4,900

グレートスパイダー 6体 Dポイント +3,000

魔石合計 Dポイント +14,435

ちゃぶ台 Dポイント +100


大きな座卓一式等 Dポイント 10,000

キッチン設備一式等 Dポイント 10,000


アイス等 Dポイント 200


食事 朝夕変更+3名 Dポイント 60

(次回から無し)パンスープは異空間収納へ保管


残 Dポイント 4,595

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