第11話 新装備と4階層攻略

 ひとまず、せっちゃんの装備が完成した。


 装備全体の色は、ブラックで、光を反射して、薄っすら青く見える。

 フルフェイスヘルムは、シャープな感じで、綺麗な細工が施されている。

 アーマーやアームガードについては、ヴァルキリープ○ファイルのレナ○のフィギュアを参考にし、露出部分を無くすために、肩から指先までを覆う型にしてもらった。

 足はハイグリーブで、膝まで覆う装備で、絶対領域である太もも部分は露出してもらった。これ絶対。ここの強度はいらないったら要らない。

 腰からの白いスカートに関しては、前と後ろを長くし、両サイドはお尻が隠れるくらいにしてもらい、太ももからは露出するようにアーマーに付けてもらった。

 感想としては、ファイナルファンタ○ーの敵キャラにいそう。


 また、槍と剣も作成済みで、せっちゃんの装備と同様に、魔鉄製となっている。


「この装備を言葉で表現するのは難しいほどに、素晴らしい装備だよラズ!」


「ありがとうございます。魔王の側近にいそうな感じですね」


「確かに。強そう」


「はい。せっちゃんさんは間違いなく、強くなりました!」


「装備のサイズもピッタリだな」


「それに関しては、ゴーレムの性質上、装備するというよりは、融合に近いので、布部分以外は、せっちゃんさんの身体になっています」


「なるほどな。従魔が死んだら部屋にリスポーンするらしいけど、布の部分だけは無くなっちゃうのか」


「たぶんそうなると思いますね。ですが、布を前後に垂らすだけなので大丈夫です!」


「そっか。ラズがいてくれなきゃ、ここまでの強化は出来なかったな。ホントありがとうな」


「いえいえ、お役に立てて良かったです」


 照れ照れ笑うラズの頭を撫でる。癒されますなぁ。


「あ、マスターの装備はどうしましょうか?」


「あー、そろそろ考えなきゃだよな。胸当てと皮手袋があればいいような気もするけど」


「そうなると何かしらの皮が欲しいですね」


「そうだよなぁ……4階層が草原だから、何かいるかもな。早速行ってくるよ。せっちゃん盾と槍? 了解。なら俺は弓と剣ね」


「マスター、せっちゃんさん、お気をつけて行ってらっしゃい!」


「おう! 行ってきます!」


 せっちゃんもサムズアップ。


 4階層の草原に入り、辺りを見渡す。


 草は、足首を隠すものから、腰ほどの高さになるものまで様々だ。


 だいぶ遠くに黒い点が見えるが、あれはボスの扉だろう。


 俺たちは警戒しながら進む。


 しばらく進むと、草むらがガサガサ揺れ、狼が飛びかかってきた。


 スッとせっちゃんが盾を構え、ガンッと受け止めた。


 そのまま流れるように、槍でひと突き。狼の串刺し完成です。


 しばらくもがいていたが、光となって消えていった。


 ドロップは魔石と狼の毛皮だった。


「お、幸先がいいね。この調子で行こう」


 俺がせっちゃんに話しかけていると、戦闘音を聞きつけたのか、3匹の狼もやってきた。


 まだ距離がある。俺は弓を構えて矢を放つ。


 数本回避されたが、接近される前に、なんとか1匹を仕留めることが出来た。


 せっちゃんが前に出て、盾を構え、注意を引く。


 2匹ともせっちゃんに攻撃を開始したタイミングで、剣に持ちかえ、隙をうかがう。


 せっちゃんが槍で1匹を串刺しにしたタイミングで飛び出し斬りかかる。


 スッと狼の首に刃が入り、そのまま頭を切り落とせた。


「ほとんど抵抗がない。すごい切れ味だ」


 ラズの技術は、すげぇわ。帰ったらアイス買ってあげよ。


 その後も、連戦が続いた。たぶん見通しが良いことと、狼の耳や鼻が良いせいだろう。


「ふぅ……20匹以上は倒したはずだから、ダンジョンの性質上、殲滅出来たかな」


 辺りを見ると、魔石や毛皮や牙が、あちこちに落ちているのが見えた。


 毛皮が落ちると戦闘には邪魔になるため、少しづつ動きながら戦闘した結果がこの惨状だ。


 回収が面倒だなぁ。


「ま、せっかくの戦利品だし、全部回収してボス行ってみようか」


 頷くせっちゃん。


 俺達は、戦利品を回収し、リュックには魔石と牙を入れ、毛皮は重ねて、肩に持つ。俺1人では持ちきれないので、せっちゃんにも持ってもらった。


 ボス部屋の前まで来たので、毛皮を渡してもらい、扉を開けた。


 せっちゃんに突撃してもらっている間に、毛皮をボス部屋に運び入れる。


 全部運び入れると、光が舞い散る中、何かを突き刺したポーズのせっちゃんが見えた。


 ボスなんだったんだろう。ちらっと見えた感じ、人型で尻尾があったように思ったけど。


 俺荷物持ちで良くね?ってくらい、せっちゃん強いわぁ。モジャモジャ髭頭が初テイムで嘆いていた自分を殴り倒したいよね。


 せっちゃんが戻ってきてくれたので、狼の毛皮を半分持ってもらい、ボスドロップを確認する。


 魔石と、トカゲのような皮があった。


 それらを拾い上げ、次の階層に向かった。


 5階層は、回廊で、松明が壁に点々とあり、奥へと続いていた。


 俺達は、すぐ部屋に戻り、ラズのおかえりなさいに癒されながら、戦利品を確認していった。


 ラズ曰く、ウルフの毛皮とリザードマンの皮だと言う。


 両方とも防具の作成に使えるとのことで、魔鉄と合わせた装備を作ってくれることになった。


 牙は、アクセサリーにしてもらうことにした。


 魔石は、20と400だった。


 ラズにはアイスを買ってあげるとして、せっちゃんへのご褒美って何があるんだろ?


 うんうん唸っていると、鍛治部屋に戦利品を運び終えたラズが声をかけてきた。


「どうかしましたか?」


「いや、せっちゃんへのご褒美ってなにかなぁっと」


「そういうことでしたか。それなら、魔石で良いと思いますよ。僕の知識の中に、魔物は他の魔物の魔石を取り込むというものがありますので」


「そうなんだ? じゃあ、いくつかせっちゃんにあげてみるよ」


 そう言って、手に入れた魔石のうちから、3つの魔石を持ちせっちゃんに声をかけた。


「せっちゃん、ご褒美です。どうぞ」


 魔石を受け取ったせっちゃんは、胸元にそれを持っていくと、魔石がスーっと身体の中に入っていった。


「ご褒美になった?」


 ダブルサムズアップ頂けました。良かった。


 その後、ラズと一緒にアイスを食べてのんびり過ごした。


 

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現在の装備一覧


初心者の剣

初心者の木の盾

初心者の弓

地下足袋


初心者物干しセット


テイムスキル

体術スキル


生活用品一式

醤油 


大きな棍棒

大きなカイトシールド


魔鉄の剣

魔鉄の槍


ツルハシ 3本

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設備

鍛治設備一式

洗濯機一式

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従魔


ブラックブルーのヴァルキリー風ゴーレム(せっちゃん)


ロリドワーフ(ラズ)


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(魔石はウルフ3匹分を差し引いて)

ウルフ 23匹 Dポイント +460

リザードマン Dポイント +400 

魔石合計 Dポイント +800


アイス等 Dポイント 100


食事 朝夕変更+2名 Dポイント 40


残 Dポイント 6,010


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※装備の説明上手く書けず申し訳ありませんorz

また、お読みいただきまして、誠にありがとうございます。


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