第6話長野旅行2
その日は、スキー場へ皆で向かった。
雪のないスキー場もいいもんだ。ずっと、DA PUMPのデビュー曲が流れていたのに、佐々木は辟易したが。
取り敢えず、皆、リフトに乗り頂上へ向かった。
「おいおい、誰か野糞してたぞ!」
と、竹田が言うと、
「俺も見た。ティッシュがあったから、絶対野糞だよ!おいっ、権田!野糞すんじゃねえよ」
と、真壁がゴンちゃんにいうと、権田の盟友めぐみが、
「真壁君、ちょっと失礼じゃない。この乙女に向かって!」
「な、何だと!」
真壁はめぐみに向かって、焼きとうもろこしの芯を投げた。
「サイテー」
横で見ていた、三崎、田所、中川の3人の女子は真壁を敵視した。
「ほらねっ!謝るのはアンタよ!ま、か、べ、君」
ゴンちゃんが真壁にその言葉を浴びせかけると、
「キィィィ、殺してやるっ!」
と、叫び真壁は立て掛けてあったスコップを振りかぶった。
慌てた、男連中の山田と伊東が真壁を羽交い締めにして、右手からスコップを引き離した。
乾が真壁に耳打ちした。
真壁はニヤリと笑った。
「OK、OK、ゴンちゃん悪かった。喉乾いてない?何か飲む?」
権田は、不思議そうに、
「じ、じゃあ、午後ティーで」
「わかった、お詫びに買ってくるよ!」
真壁は、いつも乾が便秘で悩んでいるので、下剤を歩いているのを耳打ちされ、規定量の2倍の下剤をジュースに混ぜた。
他の女子、4人も真壁にジュースを頼み真壁はムカついたが、まぁいい。見とけ!権田!
お前を地獄に突き落としてやるっ!
真壁が薬を溶かすのに時間がかかり、女子から小言を言われた。
「アンタって、低能ネッ」
「な、何だと、権田~!」
「ケンカはいけないよ。仲良く仲好く。まあ、2人ともジュースでものんで」
山田が2人に紙コップLサイズのジュースを渡した。
真壁は熱くなり、ジュースを一気飲みした。
「……こ、これ、午後ティーじゃないか」
「どうした、真壁?」
「な、何にも」
30分後。
「あわわわわ、は、腹がいてえ」
真壁は下剤入りのジュースを飲んだのだ。
天網恢恢疎にして漏らさずである。
その晩まで、真壁の下痢は続いた。
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