応援コメント

第9回『育つ』:育った木の中」への応援コメント


  • 編集済

    楽しく拝読させて頂きました。
    今日は、お話が面白かったとお伝えしたく、コメントさせて頂いております。

    読んでいて、「巨大な杉」の根本に空洞がある状態は、建築で例えると、地盤が弛んでいるのに建物を立ててしまった感じだろうか? と連想しました。

    学校で例えると、教育内容に大きな難点があるのに、そのまま生徒に教えている感じだろうか? と連想しました。(失礼な例えですみません💦)

    『苗木』は私さん(子供)が、これから育てる自分の価値観のような感じだろうか? と連想しました。

    「巨大な杉」の根本に空洞があり、「見揚げた視界のすべてを覆」う「枝」は、親戚関係で例えると、先祖がおかしいのに、親戚関係(横の繋がり)だけはガッチリ繋がっていて、絡み合っていて、私さんが違和感を抱いたり、不快に思っていても、関係が振りほどけない感じだろうか? と連想しました。

    「『杉』の母の言葉の一つ一つが私を作る。」というのは、親(や学校など)から教育や躾を受ける中で、影響を受け、自分の性格や価値観などを作っていく感じだろうか? と連想しました。

    親(や先生)は、子供より立場が強いので、ある意味支配関係になりやすいのかもと。

    親(や先生)の価値観が歪んでいた場合、子供はどうしても思想を強要されたり、価値観に影響を受けたりすると思うので、ある意味洗脳されているような感じなのかもしれない、と連想しました。

    「もっと枝葉を自由に広げられたらどうだったか。草原のなかにポツンと生えていたならどうだったか。」
    のところに、
    もしもっと自由に伸び伸びと育てられていたら、今の私はどんな風だっただろう…。
    もし違う環境で育てられていたら…、今の私はどんな風だっただろう…。
    と、私さんは「時折そんなことを思」っているかな、と。

    「木でない私」というのは、私さんは、子供時代に所属していたコミュニティ(家や学校など)で、周りに染まれない「自分」 を持っていたのかも、と。

    私さんが子供時代に周りにいた人たちはまるで「木」のよう。
    彼彼女らは「自分」がなく周りに合わせてばかりで、しかも横の繋がりが絡み合うように密だったのかも…。

    しかも彼彼女たちには「自分たちには自分がない」(「自分たちは独立した人間というより、主体性のなさはまるで木のようだ」)いう自覚が無いように、私さんからは捉えられているのかも。私さんからは、彼彼女たちはまるで「根本に大きな虚を抱えて」いるように認識されているのかもと想像しました。

    「私の木の大きく育った虚の中」に、私さんの心は、ひょっとしたら空虚な感覚があるのかもしれない…。けれど私さんは、そんな空虚さからも、何かを創りだしているのかもしれないと思いました。

    そして「今は相棒や友人や子供や恩師が住み着き」のところに、私さんは掛けがえのない大切なものを築かれたのかもしれない、と思いました。

    「時々火の粉が舞い飛んでいる」のは心配ですが、私さんが今、空虚さを抱いていたり、色々周囲からのトラブルの余波を受けつつも、私さんの1日1日が、楽しかったらいいな。これからも沢山、私さんの周りに、今後大切になる人たちが増えていったらいいな。私さんが笑顔な時間が増えるといいな、と、読後あれこれ想いながら楽しく拝読いたしました♪

    (解釈違いや気持ちの押し付け感想になっていたらすみません💦)

    作者からの返信

    長文コメントありがとうございます!
    300字の中にありったけ詰め込んで居るので、「コレはどういうことだろう」考えていただけると嬉しいです!

    ここしばらく『教育とは何か』とか『教育と洗脳の違い』を考えています。専門家ではないので、自分の中で納得のいく形を探している程度ですが。
    植物は細胞が硬いので、中が空洞でもある程度は問題ありません。枯れないために必要な部位は外側なので、自重を支えられれば洞があっても問題ありません。
    最初は親から、次には先生や友人達マスメディアから教えられる常識とか、信仰とかいうものは、中身がなくてもそのものだけで自分を形作るものに成り得ます。洞が生まれるか否か、出来てしまった洞をどうするかはその人次第。そして、その形、有様、周囲との関係によっては自分もろとも燃え落ちる原因にもなり得ます。

    そんなことを考えながら書きました。

    小説は『こんなことを感じてもらえたら嬉しい』と思いながら書いています。
    しかし、解釈は読む方のもので在るべきだと思っています。
    思ったように感じていただけたらもちろん嬉しいですし、そうでなくても何か思ってもらえたら嬉しいです。そして、それをコメントいただけると、とてもとても嬉しいです。

    今回もありがとうございました。
    この『木』の彼女は、自分で選んで入れた洞を埋める大事なものと、自分の力成長続けていくのだと思います。