応援コメント

第7回『朝』:宿泊学習」への応援コメント


  • 編集済

    (先日はお返事をありがとうございました☺️。お返事の内容、興味深く、ひとつひとつ辿るように拝読いたしました😌)。

    今回のお話は、(水面下で)何について描かれているんだろう? と思いながら、作中の言葉から浮かんでくるイメージを辿りながら、拝読いたしました。初読みの今日の段階で感じた解釈を、お伝えさせて下さい。


    私さんは今まで『地下都市』で『授業』を受けていた。
    たぶん『授業』では、みんなで同じものを見て、みんなで同じ解釈をしてロマンスを感じ、共有しましょうという方向で進められていたのかも…。

    だけど私さんからすると、『授業』で説明される『朝』は、普通にただの事象(メカニズム)でしかないのかもと感じました。

    私さんは、教師(?)の話(「朝になると日が昇りますよー」等)自体は理解できても、そこから「素敵!」とか「きれいだよね! 分かるー!」とかの、話を感情に連動させて、連帯感を深める流れ(?)は、どうにもピンとこなくて、困惑(?)しているのかも…、と。

    「『授業』の意図がわからない。」
    のところ、日が昇ったね、だから何?ロマンスを感じないといけない流れなの? 先生は私に何を求めているの?? でも私以外のみんなはなんかロマンスを感じて、連帯感を深めているようだし…、何だか居心地悪いな……と考えているのかもしれない…と。

    納得はしてないけれど、学校(?)から課せられた指示(カラキュラムやルール、スケジュール)である、
    「4時半に叩き起こされ、着替えだけして玄関集合。メモを持たされ即解散。」
    などには従ってきたのかもと思いました。

    内心悶々としながら過ごしていたけれど、「地下都市にはない外」に出た最初の日。

    「湿った風が剥き出しの肌に纏い付く。」
    「景色は暗く、空だけ明るい。」
    「頭上は紺で月が浮かび、東に向けて黄味が増す。山の縁は燃えるほどに。」
    のところ、私さんが初めて自分で直接見て、肌で感じた外の世界に。紛れもない現実の光景に、初めて心底感動したのかも、と感じました。

    「風が抜ける。青臭い。地下都市にはない外の臭い。」
    のところ、初めて清々しい気持ちになったのかも。初めて、わたし今生きてる! って実感したのかも、と思いました。

    そして初めて見た「カラスウリ」に魅せられ、強い関心を抱いたのかもと感じました。
    「カラスウリ」にとても惹かれ、すごく好き!! と思ったのかも…。

    「それは儚い一夜のドレスで、月の舞踏会で躍るようで。」のところ、私さんは「カラスウリ」に強いロマンスを感じたのかもと思いました。

    地下都市の『授業』で受けた『朝』などの話からはなんのロマンスも感じなかったし、クラスメイト(?)たちとロマンスを分かち合うこともなかったけれど。今私さんは初めて目にする「カラスウリ」に、ロマンスを感じているのかもと。

    「始業式。私のレポートは5枚になった。」
    のところ、好きになった「カラスウリ」についてのレポートは、私さんが今まで書いたことのない位の熱量で、執筆したのかもと思いました。「ラブレター」ではなく「レポート」なのは、私さんにとっての愛は、レポートという形式で綴られているのではないかと感じました。

    「始業式。」のところに、私さんの人生は、今ここから始まったのかもしれないと思いました! 私さんが初めて人生の『朝』を感じ、日が昇り、爽快な気持ちになったのかもと。


    とても面白かったです。
    楽しく拝読させて頂きました☺️🎵
    (わたしコメント欄で喋りすぎているようでしたら、すみません😣💦)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    こちらは『肌感覚』をどうすれば描けるだろうかと思いつつ書いた300字でした。
    時々使う世界観に地下都市ものがあります。大空洞のようなファンタジックなものではなく、東京や札幌、福岡天神、大阪梅田などの巨大な地下街をさらに縦横に大きくしたもので、10層、深度200mくらいのものです。
    気温湿度は一定で、天候に悩まされることもありません。町の外に出ることは難しくないですが、酷暑、酷寒、雨やら風やらがあって面倒です。

    そんな街で生まれ育った子どもが『朝』を知る。その時どう思うだろう、どういう衝撃を受けるだろう。
    夜明けの空気感、明けゆく空の色、夜開く白い花。言葉では表現しきれない感覚をどうすれば描けるだろうか。

    『私』が知った『朝』を感じて頂けたら幸いです。