応援コメント

第4回『靴』:お手柄下男」への応援コメント


  • 編集済

    何回も読み返し、今回の御作品で起こっていたことは、こいう事かなと私なりに解釈してみましたので、解釈違いかもなのですが、よかったらお伝えさせて下さい😌

    「深夜」、幽霊騒ぎがあった。
    屋敷の中をコソコソと歩き回り、不審な動きをしていた。犯人は下男。屋敷の宝(高く売れるもの)を盗もうとしていた。または、盗むための準備(逃走経路の確保など)をしていた。
    屋敷の住人や使用人が、下男の姿を目撃。
    だけど正体は下男だとは判らず、また下男が上手いこと逃げたため、目撃者たちは幽霊なのだと思い込み、屋敷の中は騒ぎになった。

    「幽霊騒ぎを忘れるため」舞踏会が開催された。
    最中、「お嬢様」が姿を消す。
    「お嬢様の兄上」のもとに脅迫状が届く。
    お嬢様の長髪の一部も同封されていた。
    お嬢様の「長髪の断面」は「真円」。

    お嬢様の捜索が始まる。
    「警備人」が「泥濘んだ地面には四つの靴跡」を発見。お嬢様はどうやら、3人の男(多分)に誘拐され「雑木林」連れていかれたのだと判断、お嬢様救出のため「雑木林へ入って」いく。

    そんな中、下男は、
    「地面への沈み方は目方のある女性のもの」
    「茂みは狭く跡がない」
    「地面に落ちていた長髪の断面は楕円で、お嬢様のものは真円」
    「髪に残る洗髪料の香も違う」
    ということに気が付く。
    「あの靴跡は偽物」で、お嬢様は森ではなく屋敷のどこかで生け捕りにされていると主張。

    お嬢様の兄上と下男は屋敷を捜索、お嬢様を無事に発見。

    下男はお嬢様の兄上から、「お手柄」として「十分すぎる報奨」を受け取った。

    だけどこれらは下男の計画通り。
    全ては下男が企てたことだった。
    幽霊騒ぎを誤魔化すために、急遽お嬢様を誘拐騒ぎを自演したのか、または最初からお嬢様誘拐自演が目的で、格好の状況(舞踏会)を作るため、意図的に幽霊騒ぎを企てたのか。

    下男は、お嬢様誘拐を自演、自分で推理し解決して「お手柄」として大金を得た。計画通りで内心大喜びの下男。

    だけどお嬢様の兄上は、昨晩の幽霊騒ぎの犯人が下男であることに気が付いていた。ただ証拠がなかったので、「深夜の幽霊騒ぎを忘れるため」という名目で、舞踏会を開催した。下男の企みをあぶり出すための罠だった。

    そして下男は「即時解雇」された。

    今回、下男の上をいく「お手柄」をあげたのは、お嬢様の兄上だった。


    と解釈いたしました。
    (私の妄想だったらすみません💦)
    楽しく面白く、拝読させて頂きました。
    ありがとうございました!✨

    作者からの返信

    こちらも丁寧なコメントありがとうございます。
    300字SSでは、300字という制約の中で何処まで情報を詰め込めるか、毎回奮闘しています。

    幽霊騒ぎの犯人は下男です。察していただけて嬉しいです。
    お嬢様の髪の『断面』を知っていたのがお手柄となった理由の一つですが、普通『下男』がそれを知るでしょうか。
    (ちなみに私はくせ毛が強いので、風呂場やら髪を梳く時に、『楕円だ……』としげしげ自分の髪を眺めたりしていました)
    知っていた理由は間近で見ているから。お嬢様が寝ている時に寝室に忍び込み、灯りを返す髪を一房手に取って香りを嗅ぎ眺めたりしたのかも知れませんし、櫛に絡まる髪の毛を入手したりしていたのかも知れません。
    誘拐騒ぎは下男の思惑とは別の出来事の想定でしたが、次男は手柄でお嬢様を手に入れたかったのでしょう。しかし、それは叶いませんでした。

    兄上様は誘拐犯からも、ちょっと危ない(ストーカー的な)下男からも妹を守り抜きました。

    解釈を頂くと、どう読んでいただけたのか、どういう情報が不足していたのかを把握できます。とても有り難いです。
    そして、楽しんでいただけたのでしたらこれ以上なく嬉しいです。

    今回もありがとうございました!