第3話 宣教師
タケゾウが泊まった宿で朝を迎える。「外が騒がしいな」窓を開ける。外には、人だかりが出来ている。タケゾウは刀を携え、外に出る。「何の騒ぎだ?」人だかりの中心に一人の外人がいる。「ワタシ、宣教師のボルサリーノ・ボランティーノです。ユーも信じてみませんか?」ボルサリーノはタケゾウに一枚の紙を配る。タケゾウが紙に書かれた文字を読む。「のあ?誰だ、こいつは」ボルサリーノが答える。「この方は神様です。ワタシたちを不幸からお救い下さるお方です」「何が神様だ。嘘くさい」一方で、人々は“のあさま”と叫び、喜び合っている。「おいおい、そんな簡単に信じちまっていいのか?実際見たわけでもないだろ」タケゾウの言葉に人々が疑問を抱き始める。ボルサリーノは様子を見てタケゾウを危険視する。ボルサリーノは決心してタケゾウに話しかける。「ユーは“ノア”を信じられないですか?」「当然だ。某は実際に見ていないものは信じない」「ワタシ、ユーに見せて差しあげます。本物の“ノア”を」「本物だと!気になるな」「ワタシについて来てくれますか?」「いいだろう。但し、嘘なら承知しない」そこに腕組みをする侍が言う。「拙者も嘘か真か見極める為、参るでござる。一人増えても問題ないでござろう」「構いません。では、行きましょう」三人は肥後の国を出る。
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