第3話 ヒロちゃんとドライブ♪


 そんなこんなで、ヒロちゃん家に到着っ!


 『着いたよー』

 LIMEで報告ポチッと


 しばらく待ってたらヒロちゃん登場。


 真っ白なワンピースに、青のカーディガン。

 髪を片方に結んで、女の私が見ても清楚なお嬢様。


 それでいて、しっかり者、パパもヒロちゃんにはメロメロだしっ(怒)


 「あっ、あおちゃん無事に来れたねー」

 「ふふんっ、あったりまえでしょ(嘘)」


 「ハロハロ、可愛いねっ! いかにも、『あおちゃん』って感じがするよ〜」


 えへへっ、そーでしょそーでしょ!


 「お嬢様っ、どうぞっ」

 助手席のドアを開けて、執事風に……、


 「うふふっ、ありがとっ」


 ヒロちゃんが言うと、……本当にお嬢様みたいだわ。


 「シートベルト、した?」

 「バッチリよっ!」


 「よーし、それじゃ出発だぁーっ!」


 ♪♪



 「……」

 「ちょっと、ヒロさんや……」

 「なにかね? あおりサン」


 「試したいコトがあるのじゃが……」

 「いいデスよ、何でも」


 「死ぬ前に『セルフのガソリンスタンド』行ってみたいのぉ?」

 「それじゃ『冥土の土産』に行きますか」


 テッテレー


 「いやぁ、いつもパパの行きつけのスタンドだから、セルフってやった事ないんだー 一人で行くのは、……ねぇ?」


 モジモジしてたら、


 「大丈夫っ! いざとなったら店員さん呼んであげるから、ねっ?」


 キュートなウインクを授りました。

 ……コレ、男殺しのヤツね。


 

 セルフに到着ーっ!


 「大丈夫っ、給油口レバーとか、この前教わったから、えっと、タッチパネルで……、レギュラーで、三千円入れますよ……っと」


 ーーエンジンを停止して、燃料キャップを…… ーー


 「これでレバーを握ってればいいのね?」


 ーーグイーンーー


 「よしっ、オッケー!」


 「凄ぉ〜いあおちゃん、全部一人で出来たじゃない?」


 「えへへっ、もっと褒めてぇ」


 「流石はドライバーさん、だねっ!」


 頭を撫でてくれましたよっ!


 「それじゃ改めて、ショッピングモールへゴーっ!」


 

 ♪走れ〜走れ〜ハロハロ〜


 「ハロハロのテーマよ! ヒロちゃんも、さあっ?」


 「イヤよっ、そんなの」


 プッ、

 ププッ



 楽しいドライブだったわ!


 んっ ……過去形?



     ♪♪♪♪ ♪♪♪♪


 ボク、ハロハロっ!

 ホシとハートはセルフじゃ無理だよっ♪

 次で最後だから、早く早くっ!

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