第4話 ぱっとしない人生を送ってきた人
ぱっとしない人生を送ってしまった
ぼんやり のんびり生きてしまった
めだたないね
地味だよね
存在感がないんだよね
背景と化すような 人間ですから
いないものと 同じですから
おそらく明日 明後日あたり
消えても全然 世界はまわる
どうでもいい人
それが私・僕
数合わせにはなれるけれど
唯一無二にはなれないまま
モブで普通で
無個性でNPC
主人公では決してなくて
有名人でも決してなくて
偉人なんかじゃ決してなくて
ただただ普通の ぱっとしない人
「ストーリー」
そんな私・僕は、おそらく辺境の町の村人AとかBみたいな存在なのだろう。
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