小鳥さんとの暮らし
それから私は小鳥さんと楽しく過ごした。
朝起きて、顔を洗い、朝食を済ませると、外に出て、水盆の水替え、花壇の水やり。そのあとは小鳥さんと近くを歩き回った。
森に入って行ってかなり歩いていたら、先には行けなくなってしまった。見えない壁があるみたい。「小鳥さんどうしよう。先に行けない」と小鳥に言うと小鳥が引き返し始めたので、私も引き返した。
別な方向に行っても、ある程度行くと進めなくなってしまう。どうやら行動できる範囲が決められているらしい。
代理人さんが、『ここに来た人の行動をある程度把握している』と言ってたけど、それと関係あるのかしら?「この先に行きたい!」と言っても駄目だったし。しょうがないね、帰るまではここのルールに従わないと。
ある程度歩き回ったら、家に帰り、掃除をしたり、食事をして、日が落ちてしばらくしたら二階で寝る生活。小鳥さんはいつもそばにいて、夜は窓際に作った止まり木で休んだ。
そうしているうちに、数日が過ぎた。
そしてある日、散歩から帰ってくつろいでいると、トントンとドアをノックする音がした。
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