家の周りの探検

「外に出てみよう。つばの広い帽子が欲しい」と言って帽子を出してそれを被ってドアから外に出た。

家が建っているのは芝生が敷き詰められたかなり広い場所のようだ、家の周りには花壇が、敷地の周りは木々に囲まれている。日が高かったので、もうお昼ごろのようだ。

昨日はどこからここに入ったんだろう?ここに来た時に見えた海は見えないのかな・・・?と思ったら突然視界が開けた。丘の下に昨日見た海が見えた。私はベンチを出して座り、しばらく海を眺めていた。

「海まで行きたいな。どうすれば行けるだろう」と呟いたけど何も起こらない。

どうやら、希望がざっくりしすぎてるようだ。「管理人さんが細かくって言ってたものね。自分で行く方法と必要なものを考えないといけないのかな?時間はたっぷりあるしね、今日じゃなくてもいいんだし」と思い、海を見ながらどうしたらいいか考えた。「案内をしてくれる人がいるかな?服装もこれじゃ動きにくいよね。往復歩くのは結構きつそう、降りて海辺で休んで、登ってくることになる。お弁当いる?水筒は?」色々考えるのはとても楽しかった。

「どちらにしても、朝早くから出た方がよさそうね。明日行くことにしよう。今日は足慣らしにここあたりを休み休み歩こう」喉が渇いたのでお茶を出して飲んで、家の周りを歩き回った。

途中で軽い食事をして、日暮れからは昨日と同じように過ごし、明日の冒険を楽しみに眠った。

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