二日目の朝

「う~ん、明るい。えっと昨日の夜は、あ、そうか二階で寝たんだった」目を開けると天窓から日が差し込んでいた。それなのに私の周りだけ薄暗い。「眠りを妨げないようにしてくれていたのね、ありがとう。起きるわ」と言うと部屋全体が明るくなった。「寝間着を着替える」と言うと、昨日来ていた服がベットに出てきたので着替えた。

下に降り、「顔洗わなくてはね、どこで洗おうかな」裏口が見えたので、そこから出て「洗面器に水が欲しい」と言って顔を洗い、タオルを出して顔を拭いた。「ありがとう片付けて」と言うと洗面器もタオルも消えた。

朝食を食べないと。具体的に言った方がいいのよね。「ご飯、豆腐の味噌汁、漬物、目玉焼き、サラダが食べたい。お箸がいる、お醤油欲しい、それに温かい日本茶」

すべて揃ったところで、「いただきます」と手を合わせ朝食を食べた。食べ終わると、「ごちそうさま、片づけて」と言うと、テーブルの上のものはすべて消えた。

「なんだか見えないお手伝いさんがいるみたいね。楽させてくれてありがとう」自然とありがとうの言葉が出る。それもなんだか新鮮に思えた。


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